
通行再開!対馬最大の巨砲「豊砲台」と対馬砲台群の記憶
こんにちは、
2024年7月26日(金)から崖崩れのため通行止めとなっていた「豊砲台」(対馬市上対馬町鰐浦)が、2026年7月23日(木)から通行再開となります!
というお知らせを聞いてビックリしているエヌです。
対馬砲台群の最後を飾るにふさわしい巨大砲台跡へ、再び足を踏み入れることができるようになりますので、この機に、対馬の防衛を担った「対馬砲台群」の主要な砲台を改めてご紹介します。
豊砲台(とよほうだい)

昭和初期に建設された、世界最大級の加農砲(カノン砲)を備えていた巨大砲台です。
ワシントン軍縮会議で巡洋戦艦→空母に改装されることになった「赤城」(諸説あり)の45口径40cm二連装主砲塔を移設したもので、東シナ海から日本海への入り口である対馬海峡の防衛を担いました。
戦後、砲台はGHQにより武装解除されましたが、巨大な砲塔井(砲塔を収めていた円形の穴)や重厚な地下施設などが残り、その規模は圧巻です。
基本情報
起工/完成: 1929(昭和4)年/1934(昭和9)年
備砲: 45口径40cm二連装加農砲 1基
住所: 長崎県対馬市上対馬町鰐浦 Googleマップ
詳細情報: エヌの世界「豊砲台」記事
45口径40cm二連装加農砲
豊砲台の備砲と同クラスの戦艦・陸奥の主砲「45口径40cm二連装加農砲」は、ヴェルニー公園(神奈川県横須賀市)や大和ミュージアム(広島県呉市)で見学できます。


ヴェルニー公園(横須賀市)では、2027年のNHK大河ドラマ「逆賊の幕臣」の主人公・小栗忠順(おぐりただまさ)の事績を学ぶこともできます。
芋崎砲台(いもざきほうだい)

対馬における「明治の対馬要塞」建築の第一歩となった記念すべき砲台です。
浅茅湾(あそうわん)の入口にあたる芋崎に位置し、第1期(明治20年代)に建造後、第2期(明治30年代)に改造され、砲座・観測所・生息掩蔽部などが追加されたようです。
基本情報
起工/完成: 1887(明治20)年/1888(明治21)年
備砲: 28cm榴弾砲 4門
住所: 長崎県対馬市美津島町昼ヶ浦 Googleマップ
詳細情報: エヌの世界「芋崎砲台」記事
28センチ榴弾砲(りゅうだんほう)


芋崎砲台、城山砲台、姫神山砲台など明治期の砲台に設置され、また日露戦争の203高地争奪戦などでも活躍した大砲です。
砲弾の重量は約220キログラム、最大射程は7,800mです。
城山砲台(じょうやまほうだい)

古代山城「金田城(かねだじょう)」の一部を改造する形で築かれた砲台です。
浅茅湾の南岸・城山(半島)に位置し、浅茅湾全体を見下ろす要衝として整備されました。
軍道や砲座、弾薬庫などの遺構が非常に良い状態で残っており、トレッキングコースとしても人気を集めています。
基本情報
起工/完成: 1900(明治33)年/1901(明治34)年
備砲: 28cm榴弾砲 4門
住所: 長崎県対馬市美津島町黒瀬(登山口は箕形) Googleマップ
詳細情報: エヌの世界「城山砲台」記事
姫神山砲台(ひめがみやまほうだい)

対馬の東海岸に位置し、対馬海峡東水道を一望できる標高約280mの姫神山山頂付近に設置された砲台です。
レンガ造りの美しい生息掩蔽部や観測所、砲座などがまとまって残っています。
保存状態の良さと景観の美しさ、明治期の対馬の砲台としての規模の大きさ、設計の最新性から、対馬要塞を代表する砲台と言えます。
基本情報
起工/完成: 1900(明治33)年/1904(明治37)年
備砲: 28cm榴弾砲 6門
住所: 長崎県対馬市美津島町緒方 Googleマップ
詳細情報: エヌの世界「姫神山砲台」記事
上見坂堡塁(かみざかほうるい)

対馬の中央部、標高約390mの上見坂に築かれた陸戦用の防御型砲台(堡塁)です。
ロシアの部隊が西海岸から上陸・侵攻してきた際の「陸上戦闘」を想定して整備されました。
強固なコンクリート構造物が現在も姿をとどめています。
基本情報
起工/完成: 1902(明治35)年/1904(明治37)年
備砲: 9cm加農砲 4門、その他諸説あり
住所: 長崎県対馬市厳原町北里 Googleマップ
詳細情報: エヌの世界「上見坂堡塁」記事


https://kacchell-tsushima.net/fortress/toyo_houdai
https://www.kanagawaparks.com/verny
https://yamato-museum.com/archives/12590










