対馬の地質・地層
岩石
対馬の地質の大部分は、1800万年前~1600万年前(諸説あり)の日本海形成期に海底に降り積もった堆積岩=対州層群(たいしゅうそうぐん。対州は対馬の別称)です。
全島のいたるところで、泥岩と砂岩が互層になった地層が見られ、それらが褶曲(しゅうきょく。横からの圧力により地層が折れ曲がったり、重なったりすること)しているのが特徴で、場所によっては本来水平のはずの地層が垂直に切り立っています。
部分的に地下のマグマ活動の影響を受けており、上県町の御岳周辺にはドレライト(粗粒玄武岩)が、厳原町・美津島町の白嶽・城山・鋸割岩・立亀岩などには石英斑岩が、厳原町の内山には花崗岩が露出しています。
内山盆地周辺の岩盤は、花崗岩の熱により熱変性を受けた堅硬なフォルンフェルスとなっており、対馬最高峰の矢立山(648.5m)や天然記念物に指定されている竜良山(558.5m)などの山脈を形成しています。
内山盆地周辺の岩盤は、花崗岩の熱により熱変性を受けた堅硬なフォルンフェルスとなっており、対馬最高峰の矢立山(648.5m)や天然記念物に指定されている竜良山(558.5m)などの山脈を形成しています。
※対州層群の形成期は、かつては4600万年前~1400万年前とされていましたが、近年の研究では1800万年前~1600万年前のわずか200万年とされています。