堆積岩(たいせきがん)

堆積岩について
2018年の夏から2019年の春にかけて、「にっぽんトレッキング100」 および 対馬楽講座・化石編 の下調べのため、地質図を見ながら、対馬各地を歩きました。
対馬の海岸部では、泥岩・砂岩が互層になった壮大な地層をよく見かけますが、その多くが極端に傾斜したり、褶曲(しゅうきょく。横からの圧力により地層が折れ曲がったり、重なったりすること)しています。
これらはかつて海底に泥や砂が降り積もり、圧縮・脱水されて堆積層が形成され、その後、とてつもない横圧力を受けて変形したことを示しています。
1つ1つの堆積層の厚みは、数mmから数十cmのものが多いのですが、場所によっては地震・海底地すべりなどによるのか数mの厚みがあり、内部に巨大な転石などが含まれている場合もあります。
女連(うなつら)の立岩
対馬市上県町(かみあがたまち)女連の海岸では、大規模な地層・褶曲を見ることができます。
満潮時は危険なので、事前に潮の干満を調べてから訪問しましょう。
また、通路上に海苔などの海藻が繁茂してすべりやすい場合がありますのでご注意を。
>>長崎県対馬市上県町女連(Googleマップ)








地すべり堆積物
厳原町阿連(いづはらまちあれ)の海岸では、大規模な地層が露出し、かつての海底の波の痕跡(リップルマーク)などを見学できます。
厚みが数mもある堆積層には巨大な転石などが含まれ、海底地震などの影響で一気に堆積した様子がうかがえます。




