対馬のおもしろ狛犬
国境の島・対馬には、神社庁に登録してある神社が約130社あり、登録外の神社も多数存在します。
神社には狛犬（こまいぬ）が付き物なのですが、その姿勢や表情などのデザインには、作成した職人さんのクセ・好みがよく表れ、神社めぐりの楽しみのひとつでもあります。
今回は、比較的スタンダードなものからかなりヘンテコなものまで、対馬の狛犬を紹介します。
（ちなみに、口を開けているのが阿（あ）形、閉じているのが吽（うん）形です。仁王像と同じですね）
１．スタンダード～やや変種編
住吉神社（美津島町鶏知）
対馬ではよく見かけるタイプの狛犬です。
身体が細めで、翼のような形の耳が特徴。
金刀比羅神社（厳原町大手橋）
基本形ですが、どこかユーモラス。
志々岐神社（厳原町尾浦）
表情が人間っぽい？
妙躰神社（厳原町瀬）
おおらかな雰囲気です。
銀山神社（厳原町樫根）
こちらもユーモラス。
雷命神社（厳原町阿連）
無角の獅子と、有角の狛犬の組み合わせ。材質も焼き物？なのか、珍しい色です。
若宮神社（美津島町大山）
珍しい丸耳タイプ。
阿麻テ留神社（美津島町小船越）
祭神は天日神命（あめのひのみたまのみこと）。アマテルという名の通り太陽神とも同一視され、狛犬の下の球（日輪？）が強調されているようです。
※阿麻テ留（あまてる）の「テ」は、「氏」の下に「一」。
行相神社（豊玉町田）
感情表現が激しい（笑）。
天神神社（豊玉町小綱）
お尻を上げて威嚇しているような迫力のある構図です。よく見ると、赤ちゃん狛犬がしがみついています。
豊崎神社（上対馬町比田勝）も同じタイプなので、職人さんが一緒なのかもしれません。
小牧宿禰神社（峰町三根）
前足が太く、目が大きいなど大胆にデフォルメされています。
小牧宿禰神社（峰町三根）
宇宙生物っぽい（笑）
銀山上神社（厳原町久根田舎）
バイキングの兜？
雷命神社（厳原町阿連）
笑う狛犬。
対馬の神社には、戦勝祈願の砲弾がよく奉納されています。さすが国境の島。
↓同じタイプを紹介。太祝詞神社（美津島町加志）
↓さらに同じタイプ。海祇神社（美津島町島山）
２．かなりヘンテコ編
さて、本番。ヘンテコ編です。
海祇神社（美津島町島山）
狛犬なのか、シーサーなのか・・・。
近づくと眼からビームを発射しそう。
恵比須神社（美津島町賀谷）
怪獣？(-_-;)
和多都美神社（豊玉町仁位）
頭部がヘルメット。
和多都美御子神社（豊玉町仁位）
うへへ。
糠嶽神社（豊玉町卯麦）
表情が対照的なタイプ。
那須加美乃金子神社（峰町志多賀）
「阿」は総入歯（を無くした状態）、「吽」は笑顔が不気味。
加志神神社（峰町狩尾）
２．５頭身？
那須加美乃金子神社（上対馬小鹿）
ファイナル狛犬！
狛犬の定義とはなんだろう・・・(-_-;)
以上！ 対馬のおもしろ狛犬のご紹介でした！！