オソロシドコロについて

2021/04/07

オソロシドコロ

 2010年4月1日放送の「奇跡体験!アンビリバボー」(フジテレビ)で、対馬の「オソロシドコロ」が紹介されました。

 「オソロシドコロ」とは、対馬固有の宗教「天道信仰」の聖地で、今回は、(1)八丁角、(2)裏八丁角、(3)多久頭魂神社の3ヶ所が紹介されていました。

 フジテレビのスタッフの方も視聴率的にそれほど期待していなかったらしく、バックナンバーを見ても対馬は紹介されていませんでした。

 ・・・が、4月2日のヤフー急上昇キーワードランキングで、同日のアンビリバボーで紹介された沖縄の新城島(53,874点)をダブルスコア以上の123,592点で破ってぶっちぎりの1位(^^;)

 しかも、19位に「美女村」(対馬市厳原町豆酘)、23位に「天道法師」(天道信仰の聖者)という超マニアックな単語がランクイン(笑)

 「オソロシドコロ」は、同フジ系列の「とくダネ!」(4月6日放送予定)でも取り上げられる予定だそうです。

 いやー、世の中、何が受けるものやら・・・(-_-;)

表八丁角(オソロシドコロ)

 オソロシドコロについては説明が難しいので、以下にまとめてみました。

【まとめ】

  • 673年、対馬南部の豆酘郡内院村(つつぐんないいんむら)に超能力者が生まれた。
  • その母は虚船(うつろぶね、うつぼぶね)に乗って漂着した高貴な身分の女性であり、太陽に感精して子供を産んだ。太陽=お天道様であり、太陽の子=天童と名づけられた。
  • 天童法師は嵐をまとって空を飛ぶことができ、上京して元正天皇の病を治し、「宝野上人」の菩薩号を賜った。
  • 天道信仰の中心人物である天童法師の墓所が龍良山南面・浅藻(あざも)の八丁角(はっちょうかく)にあり、その母の墓所は北面の山中の裏八丁角にある。その2つは特に強いタブーの地として「オソロシドコロ」と呼ばれた。
  • 龍良山全体(山自体)が天道信仰の聖地であり、内院・浅藻・豆酘などの集落はすべて龍良山のふもとに位置している。
  • 豆酘の集落内に遥拝所(ようはいじょ)があり、ここで神事を行っていた。それが多久頭魂(たくずだま)神社。
  • 龍良山は聖地として立入や樹木の伐採が禁じられていたため、極めて自然度の高い照葉樹林が残されており、大正時代に「龍良山原始林」として国の天然記念物に指定された。
  • 豆酘は、古代米の一種・赤米が神事とともに伝承されていたり、かつて中国や日本で行われていた古代の占いの技術「亀卜」(きぼく)が現在も行われているなど、固有の民俗・習俗を伝承する地域。
  • 天道信仰は、天童法師という超能力者の物語を骨格としているが、穀霊崇拝や太陽信仰、山岳崇拝などさまざまな要素が混ざり合っている。
  • 天道信仰は、伝承では7世紀が起源とされているが、平安時代から中世にかけて神仏習合により形成された対馬固有の修験道の一種で、その祭祀形式や行事には古神道の要素が多く伝承されている。
  • 対馬北部の上県町佐護(かみあがたまちさご)にも「天神多久頭魂神社」(てんじんたくずだまじんじゃ)があり、こちらも天道信仰の中心地だった。

【おまけ】

  • 豆酘には、天皇の釆女(うねめ)に選ばれたものの、老いた母を一人残して京に上ることを悲しみ自害した鶴王御前(つるおうごぜん)の伝承(美女塚伝説)があり、美女塚という塚(石碑)がある。

 ちなみに、多久頭魂神社は雰囲気もよく、オソロシくはありませんが、表・裏八丁角には不気味なオソロシい雰囲気が漂っており、一般人の訪問はお奨めしません(^^;)