樋口一葉と「書く女」について

2021/07/13

浅茅湾

 こんにちは、早々に年内ブログ放棄宣言をした協会スタッフ・フナメンに、なにか必殺技(ふれあい処つしまの駐車場で垂直落下式DDTとか)を喰らわしてやろうと思っている局長Nです。

 さて、今回は文学ネタです。

 明治の女流作家・樋口 一葉(ひぐち いちよう。5,000円紙幣に肖像が描かれています)に、師匠・恋人がいたことをご存知でしょうか?

 現在の対馬市厳原町出身の半井 桃水(なからい とうすい)、その人です。

 説明は手抜き(殴)、Wiki先生で。

 死去まで三百編以上の小説を書いたが、今では読む人もいない、というバッサリ感が強烈ですが(-_-;)

 極貧のなかで短い生涯を閉じた一葉ですが、人生でもっとも高揚した瞬間は、ある「雪の日」ではなかったかと言われています。

 明治25年2月4日。

 小説家を志し、桃水に指導を受けていた一葉は、雪降りしきるなか、桃水宅に向かいます。

 桃水は深夜の執筆で疲れて寝ており、一葉は冷たい玄関先で2時間も待ち続けることに。

 目を覚ました桃水は驚き、一葉を招きいれ、創刊する予定の文芸誌「武蔵野」への寄稿を依頼すると、一葉は準備していた草稿を渡します。

 桃水は、手づからお汁粉をつくって一葉にふるまい、話が弾みます。

 雪も降っているので泊まっていきなさい(自分は知人の家に行きます)、との桃水の申し出を一葉は丁寧に断り、家に帰ります。

 小説家になるという夢、桃水の優しさ、お汁粉のあたたかさ、強まる桃水への思慕・・・。

 この日は一葉にとって特別な1日になったようで、日記の最後には、さまざまな感情が胸に迫り、「雪の日」という小説の構想が浮かんできた、と記されています。

 この時、一葉は19歳、桃水は31歳で、すでに妻を亡くして独身でした。

 一葉の通っていた歌塾「萩の舎」は女性ばかりで、やがて桃水と一葉の関係について醜聞が流れ、桃水を中傷する声もあり、一葉は桃水との絶交を余儀なくされます。

 1年後、小説「雪の日」を発表。

 その後、「にごりえ」「たけくらべ」などの作品で高い評価を受けますが、肺結核のため死去。享年24歳。

 前置きが長くなりましたが、以下、「対馬観光ガイドの会やんこも」の鍵本さんからいただいた情報です。

 樋口一葉の生涯を描いた二兎社の演劇「書く女」の全国ツアー(山形~福岡)が、来年1~2月に公演されます。

 一葉役は、NHKの「花子とアン」で主人公・花子の妹かよを演じた黒木 華(くろき はる)さん。

 桃水役は、平 岳大(ひら たけひろ)さん。

 そしてなんと!

 一葉の友人・野々村菊子役は、対馬出身の森岡 光さん。

 協会スタッフのめっちゃ身内でびっくりしました(-_-;)

 熊本で劇団「不思議少年」を立ち上げ、活動していますが、演技が好評で今回スカウトとのこと。

 福岡(北九州)公演のチケットは早々に売り切れたそうです。

 対馬出身の桃水が描かれる作品に、対馬出身の女優さんが出演するというのは、嬉しいものですね。

雪の日

 今回は写真がないので、月見一博さん作、「ある雪の日」を・・・。

 半井桃水・樋口一葉に興味をもたれた方は、半井桃水館のサイト・施設をご覧ください。

半井桃水館

〒817-0013 長崎県対馬市厳原町中村584番地
TEL:0920-52-2422
(火曜休館)
 >>半井桃水館(Googleマップ)