ツシマヤマネコ

ツシマヤマネコの交通事故について

2021/07/13対馬の自然

 本日12/28(月)の深夜00:20(日がかわるので実際は29日)に放送される、「岩合光昭の世界ネコ歩き」(NHK BSプレミアム)を朝まで見ようと思っている全国の猫好きの皆様、こんにちは。

 ネズミ年の局長Nです(殴)。

 さて、年末年始は帰省で島の人口も増えますが、車の運転をされる皆様は、対人・対物の交通事故はもちろん、動物の事故にもご注意ください。

 対馬には、国指定天然記念物のツシマヤマネコ(国内希少野生動植物種、絶滅危惧種1A類(1はローマ数字))が生息していますが、実は交通事故が死亡要因の大きなウェイトを占めています。

 ツシマヤマネコの生息数は70-100頭前後と推定されていますが、平成24年度には過去最悪の15件、今年度はすでに9件の事故が発生しており、平成4年度からの累計では実に82頭が死亡しています。

ツシマヤマネコの交通事故

 >>写真: ツシマヤマネコニュース2015/11/13の記事より(環境省 対馬野生生物保護センター)

【平成27年のツシマヤマネコ交通事故発生箇所】
5月15日 豊玉町嵯峨
5月15日 上県町瀬田
6月26日 上県町佐護
10月9日 上対馬町大浦
10月17日 峰町志多賀
11月8日 上対馬町河内
12月8日 上県町佐護
12月10日 上県町佐護
12月17日 美津島町濃部

 ツシマヤマネコは、かつて大陸と陸続きであった対馬が島になったと考えられている時代(10万年以上前?)から生息している、この島の自然のシンボルです。

 50年ほど前までは全島に広く分布していましたが、現在では島民でもその姿を見ることは難しくなっています。

 たった数十年で、しかも人の手で絶滅させてしまうことだけは、何とか避けたいものです。

 交通事故に遭ったツシマヤマネコを発見した場合は、環境省 対馬野生生物保護センター(TEL 0920-84-5577)までご連絡ください。

 また、万が一ツシマヤマネコを轢いてしまった場合でも、故意でなければ罪に問われることはありませんので、同様にご連絡をお願いします。

安全運転ステッカー

 慣れた道ではスピードが出がちですが、人にも動物にも優しい運転を心がけましょう。