船の旅と対馬の神社について ~波濤(はとう)を越えて~
こんにちは、観光担当Nです。
お客様から、「対馬に行くにはどこから船に乗ればいいの?」というお問い合わせをいただくことがありますので、まずは船の旅の方法をご紹介します。
対馬への海の旅は、福岡県福岡市博多区にある博多港・博多ふ頭が起点になります。
>>博多ふ頭・ベイサイドプレイス博多(Googleマップ)
博多ふ頭は、「ベイサイドプレイス博多」として整備され、温泉施設、コンビニ、飲食店、博多ポートタワー、博多港ベイサイドミュージアムなどがが立ち並ぶ賑やかなスペースです。
ジェットフォイルは、ベイサイドプレイス内の博多ふ頭第1ターミナル発着で、1日2便、対馬まで2時間15分。
フェリーは、ベイサイドに隣接する博多ふ頭第2ターミナル発着で、1日2便、対馬まで4時間15分。
ベイサイドミュージアムに面白い展示があったので紹介します。
古代の丸木舟(博多港ベイサイドミュージアム)
古墳時代の準構造船(博多港ベイサイドミュージアム)
遣隋使船・前期遣唐使船(博多港ベイサイドミュージアム)
ジェットフォイル(^^)
2012年4月日就航したフェリーきずな。
おまけ: 登山用のGPSで、航路のルートが記録できました。壱岐の芦辺港経由で132キロの船旅でした。
おまけ、その2。
先日の「対馬学」の資料作りのため福岡の神社について調べていて、あることに気づきました。
九州には全体で98社(107座)の式内社(朝廷に認められた官社)があり、対馬は九州最多の29社(29座)を誇りますが、福岡(筑前)にはより霊験あらたかとされる名神大社が11社(19座)も集中しています。
筥崎(はこざき)宮には、三韓(朝鮮)征伐の伝承をもつ神功皇后が鎮座し、宗像(むなかた)大社と志賀海(しかうみ)神社には航海の神であるムナカタ三女神とワタツミ三神が、住吉神社には同じくツツノオ三神が鎮座しています。
宗像大社と志賀海神社は海神の総本社、住吉神社は大阪・下関・博多・壱岐・対馬に位置する大陸航路の守護神社です。
福岡は古代から大陸との交流の拠点であると同時に、元寇など異国の侵略を受けやすい地でもありました。
古代から無数の船を沈めてきた玄界灘は、神頼みをしなければ越えられない海であり、自然の猛威や異国との緊張に満ちた海域でした。
福岡、壱岐、対馬には日本有数の武神と海神が鎮座し、朝鮮半島へとつながる大陸航路を守護していたのです。
古代からの海の歴史に想いを馳せながら、パワースポットと海の旅を楽しんではいかがでしょう?