浅茅湾

生きた化石「ガロアムシ」の発見について

2021/07/13対馬の自然

 5月10日(日)午後、対馬市厳原町下原の「体験であい塾匠(たくみ)」の倉庫に設置された害虫捕獲器に、生きた化石と言われる「ガロアムシ」がかかっているのが発見されました。

 ガロアムシはロッキー山脈や国内の寒冷地の岩の下などに生息する原始的な昆虫で、長島孝行・東京農業大准教授(昆虫形態・発生学)によると、「屋内での発見は世界初ではないか。人里近くに山が迫り、韓国ともつながりがある対馬ならではかもしれない。対馬の生態系や地誌を調べるうえで貴重な発見」とのこと。

ガロアムシ

【ニュースになるまで】

  1. 5月11日(月) 対馬市観光物産推進本部・対馬観光物産協会にサソリのような虫(死体)がかかったままの「○○ホイホイ」が持ち込まれる
  2. とりあえず撮影しとこう、という話になる(ブログの写真)
  3. 地元の検疫所に持っていくが正体不明。福岡の検疫に問い合わせ→ガロアムシではないか、との回答
  4. 島内の昆虫の専門家に問い合わせ→ガロアムシに間違いないが、詳細は専門家に聞く必要がある、とりあえずアルコール標本にすべし、との返答。
  5. 長崎新聞・毎日新聞取材→ガロアムシであることが確認される
  6. 意外な展開に職員もビックリ