アキマドボタルについて
10月3日(土)~5日(月)にかけて、TNC(テレビ西日本)の気象予報士・手嶋準一さん(福岡ではおなじみ)と、小学館のアウトドア雑誌「ビーパル」のフォトライター矢野直美さんが来島されました。
どちらもお目当ては、日本では対馬だけに自生する大陸系の「アキマドボタル」。
通常、ホタルが舞うのは梅雨時から初夏にかけてですが、対馬では9月から10月の夕暮れ時(6:30~7:30ころ)に、畑や草むらの上を舞うホタルを観察することができます。
アキマドホタルの特徴
- 朝鮮半島・中国に分布する大陸系のホタルで、日本では対馬にだけ生息している。
- 9月から10月にかけて現れ、日没(6時30分ころ)から1時間程度が活動時間。(7時30分過ぎには草むらに隠れる)
- 体長が2cmを超える大型のホタルで、メスは羽根が退化してイモムシのような姿をしており、飛べないが発光はする。
- 飛翔速度は早く、ほとんど点滅しない(光ったまま)。
- ゲンジボタルやヘイケボタルとは異なり、陸棲のホタルのため、畑や草むらなどで多く見られる。
手嶋さんはアキマドボタルと和蜂のハチミツを取材され、特に貴重なアキマドボタルのメスを発見した際には大騒ぎでした(^^;)
その様子は、「土曜NEWSファイルCUBE」(10:30~11:45)で2週にわたって放送予定です。(今週と来週、または来週と再来週)
対馬には和蜂(ニホンミツバチ)のみが生息しており、丸太をくりぬいて作る蜂洞(はちどう)という伝統的な巣箱で養蜂を行っています。1年に1回しか採集できない和蜂の蜂蜜は、四季の花々の蜜が熟成され、濃厚な味わいです。
秋に舞う、アキマドボタルのオス。大型でゆっくりと明滅するため、見ごたえがあります。
こちらはメス。草むらの中に潜んでいます。ホタルには見えない・・・(-_-;)