2013年5月の対馬の山々について
こんにちは、5月の大型連休は終わりましたが山登りに最適な季節ですね。
城山(じょうやま)にヤマボウシが咲き始め、登るなら今です!
2013年5月8日(水)、「山と溪谷」2013年4月号で対馬の山々を6ページにわたって紹介していただいた佐賀の池田浩伸さんが、佐賀の登山愛好者の皆様と一緒にご来島されました。
目的は、対馬の名山とお食事と地酒(^_^)
2013年5月8日(水)の白嶽。登山者駐車場から遠望です。
山頂近くはクライミング状態。
強風時などは無理に登頂せず、安全第一を心がけましょう。
山頂部はとんがった石英斑岩の岩盤です。10人もいればぎゅうぎゅう。
雄岳から雌岳を撮影すると・・・。
天を突くような岩峰の石英斑岩の白と、原始林の濃い緑、その彼方に広がる浅茅湾(あそうわん)の青が美しいです。
少しだけ高度を下げると、こんな感じ。
石灯籠のある広場から数分先に進むと、眺望もすばらしい岩のテラス。
安心してお弁当を食べることができます。
対馬最強?のパワースポット「白嶽」の岩のテラスで、「ハートストーン」を発見。
効果やいかに。
岩のテラスから見上げた雄岳の山頂部。
こんなに小さく、尖っているのです。
夜は地元の居酒屋で新鮮なお刺身(^^)
エヌの世界 > トレッキング > 白く輝く霊峰 白嶽
さて、翌日は、7世紀に築かれた古代山城・金田城(かなたのき。国指定特別史跡)がある城山(じょうやま)をご案内しました。
ヤマボウシが咲き始めていました。
城山では、登山道の途中と、山頂近くの砲台跡などでヤマボウシを鑑賞できます。
663年、朝鮮半島西岸で唐と新羅(しらぎ)の連合軍に大敗した倭国(日本)は、664年に対馬に防人(さきもり)を配置し、667年、天然の岩塊・城山に古代山城・金田城(かなたのき)を築きました。
明治時代、大国ロシアの南下政策に対抗するため、城山は再度要塞化され、城山砲台・城山付属堡塁が築かれました。1000年以上の時を越えても、国防の最前線としての対馬の位置・意味は変わらなかったのです。
新緑の季節は、シダも美しいです。
城山山頂から、防人も見た眺望です。
池田さん、佐賀のみなさま、ありがとうございました!
エヌの世界 > トレッキング > 防人が守った古代山城・金田城(城山)
おまけの巨木シリーズ。
対馬南部、厳原町豆酘(いづはらまちつつ)の多久頭魂(たくずだま)神社の大クスノキ。
対馬最大のクスノキとされるご神木。
神々しいです。
同じく龍良山(たてらやま)の山中にあるスダジイの巨木。
これよりも大きい巨木もあるとか。
当協会、対馬市役所の近く、対馬藩主・宗家(そうけ)の菩提寺・万松院(ばんしょういん)にも杉の大木があります。
島の89%を森林が占め、神社の聖地や原始林が多い対馬には巨樹・巨木も多く、山歩きの魅力のひとつとなっています。
ヤマボウシが咲き、ホタルが舞い始める5月下旬、国境の島・対馬でトレッキングをお楽しみください<(_ _)>