世界のどこかの巨人の国について、その2
こんにちは、ゴールデンウィークも残すところあと1日。
天気が良すぎて野鳥が姿を消し、冷や汗をかいている局長Nです。
天気が悪いと渡り鳥は対馬で羽根を休めるのですが(「鳥が溜まる」と言います)、好天が続くと対馬に降りずに一気に大陸に渡ってしまうのです。
かろうじてクロツラヘラサギが残留し、シロハラクイナなどが出現していますが、本命のヤマショウビンもまだ姿を現さず、本日の最後のひと勝負、祈るばかりです(@_@;)
さて、話は変わりますが(殴)、みなさまは「巨人」に興味がありますでしょうか?
プロ野球の読○巨人軍とか、漫才師のオール阪○巨人、最近は講談社のマンガ「進撃の巨人」が単行本売上1200万部を超えるなど、俄然「巨人」への関心は高まっており、私も強い関心を抱いていたのですが、なかなかその存在の証拠をつかむことができませんでした。
ところが2012年10月21日(日)、「漂着物学会・対馬大会」の現地調査の際、対馬市厳原町阿連(いづはらまち・あれ)でかなり有力な証拠が発見され、各分野に大きな衝撃を与えました。
そして、昨日2013年5月5日(日)、対馬市厳原町上槻(こうつき)で新たな証拠が発見されましたので、報告します。
この日は、福岡対馬会の対馬旅行(55名)が実施され、厳原港へお出迎え。
その後、厳原町の久根田舎(くねいなか)と上槻(こうつき)を訪れました。
久根田舎は、源平の合戦の最終局面「壇ノ浦の合戦」で赤間が関(下関)に沈んだはずの幼帝・安徳天皇が実は九州で生きのびていて、70歳の時に対馬に迎えられ、5年後にここで崩御された、という伝説をもつ集落です。
安徳帝の伝説はあちこちにあるのですが、ここは宮内庁が認める正式な御陵墓参考地です。
>>長崎県対馬市厳原町久根田舎(Googleマップ)
伝説が多い集落なので、昨年度の「阿連」のように、観光資源調査を行って島内ツアーを組めないか、検討中。
上槻の海岸です。
>>長崎県対馬市厳原町上槻(Googleマップ)
観光地としてはまったく無名ですが、対馬の伝統的な建築物「石屋根倉庫」があったり。
かなり地質・地形が面白いのではないか、と個人的に思っています。
ほぼ垂直の地層。
もとは水平だったはずなのですが、どんな圧力がかかれば、岩盤がこんなに変形するんでしょうね。
そしてここでいきなり、「ガリバー・ライター」を発見!
半端じゃなく、でかいです。
環境問題に高い関心をもつハリウッドのセレブとか、アラブの石油王の間でひそかにブームになっているという漂着物ですが(未確認情報)、その世界では、海の彼方にこれらのライターを使うほど文明の発達した巨人の国があると考えられています。
これらの巨大な漂着物を、ガリバー・シリーズと呼ぶのです。
さらに、巨人のものと思われる歯ブラシを発見。
こんなものを使う巨人に遭遇したら、と考えると、身が震えます。
上槻は、よほど巨人の国と海流で結ばれているのか、巨大な注射器も発見。
注射針はおそらく5寸釘サイズ。
我々の使う注射器の数倍はあるので、巨人の身長はゆうに6~10mほどはあると推定されます。
巨大バターナイフ。
巨人が朝食べるトーストは、縦横30センチ、厚みは5センチほどはあると考えられます。
この穏やかな海の彼方に、我々の想像を超える世界があるのかもしれない、我々はまだこの世界のごく一部を把握しているに過ぎないのだ・・・と思いつつ、帰路につきました。
とかいいつつ、厳原町の椎根(しいね)に寄り道。
5月5日は端午の節句ですが、対馬では「五月御霊(ごがつ・ごりょう)」と呼んで盛大に祝います。
ちなみに「ごりょう」は、愛媛県の山間部、広島県、対馬などごく一部の呼称らしいです。
(対馬の人は、日本中で「5月ごりょう」が行われていると信じて疑わないでしょうが)
かつて、広島・山口から漁民が入島・定着しているので、その関係なのかもしれません。
(石)屋根より高いこいのぼり。
椎根では、生ゴミを荒らすのはノラネコやカラスではなく、イタチらしいです。
最後まで読んでいただき、心より御礼申し上げます。
当たり所が悪いとたいへんなことになるので、見かけても石とか投げないでくださいね<(_ _)>