有明山

「上見坂~有明山縦走トレッキング」の現地調査について

2021/07/13トレッキング

 こんにちは、観光担当Nです。

 2011年11月24日(木)、先日ブログでも参加者募集の告知をしました「上見坂~有明山縦走トレッキング」の現地調査を行いました。

 このルートは何度も歩いているのですが、一般募集イベントとしては初めての利用になります。

上見坂・有明登山口

 スタート地点は、県道44号線(厳原中学校前から小茂田方向へ入る)上の、上見坂公園への入口付近で、写真の左上に延びる道になります。

上見坂有明山ルート

 有明山への道です。雑木林、ヒノキの植林、山頂部は草原状で、一部には原生林が残されています。

ツチグリ

 キノコの一種「ツチグリ」を数個発見。

 湿度が高くなると外皮が星状に開きますが、乾燥すると丸く閉じて風に吹かれて転がるところから、「晴天の旅行者」と呼ばれているそうです。

対馬要塞地帯標

 「対馬要塞地帯標」です。明治~昭和にかけて、対馬は要塞地帯に指定され、法律により要塞周辺では写真撮影・模写、建物の新築・増改築、漁労・採集・狩猟などあらゆる生活活動が制限されました。

 砲台周辺であやしい行動をとると、スパイだと思われたんでしょうね(-_-;)

白嶽遠望

 九州百名山・白嶽を遠望します。有明山山頂は、対馬の山では珍しい草原状になっています。

 室町時代の記録にある、島内4ヵ所の対馬島主の牧場(まきば)の1つでした。現在も山頂付近に水溜りがあるのですが、対州馬の水飲場だったのかも知れません。

有明山山頂を歩く

 写真は、マッサージに行ったら、「前よりふくらはぎの筋肉の状態がよくなってるよ。筋肉上等」と言われてしまったという厳原支部 兼 トレッキング担当A。

 「筋肉上等」という形容はどうなんでしょうね、女性として(-_-;)

有明山からの眺望

 この日が空気が澄み渡り、韓国の陸影、壱岐、沖ノ島まで見えました。

 見通しが利かないと有明山の魅力は半減してしまうのですが、この日は最高の気象条件でした。

山頂の標識

 山頂には矢印があり、そのすぐ下に四角い花崗岩が埋め込まれていますが、この石は・・・

一等三角点

 対馬には3ヶ所しかない「一等三角点」です。ちなみの残りの2つは、上県町の平岳(御岳の南西)と、豊玉町の観音岳です。

厳原港へ

 すっかり冬枯れの景色ですが、空気が澄み、視界も利き、絶好のトレッキング日和でした。

シイの巨木

 標高558mの有明山頂から、ひたすら降りる筋肉上等なA。

 山の怪我の多くは、スピードが出やすく、昼食後で気も緩みがちな下山中に起きるので、慎重に歩きましょう。

炭焼窯

 対馬の山中でよく見かける炭焼窯です。火を使うためか、沢沿いなどに多いようです。

清水山城

 帰路は清水山経由ルートを通りました。尾根に沿って、清水山城の石垣が500mに渡って残されています。

 豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に築かれたもので、安土桃山時代の山城の遺構として貴重で、国の史跡に指定されています。

厳原中心部を望む

 山頂(清水山城本丸=一の丸)からは、厳原(いづはら)の町並みや厳原港を一望できます。

 この後、対馬市役所前に降りて、9.6キロの「上見坂~有明山縦走トレッキング」のルート確認は終わったのでした。

 翌日、「10キロ歩いたけど筋肉痛は?」とAに聞いたら、「全然」との返事。さすが筋肉上等。

 トレッキング実施は12月4日(日)です。前々日・前日の予報は雨。当日の晴天を祈るばかりです(-_-;)