対馬の山々

トレッキングルート調査~鶴ヶ岳・飯盛山(美津島町)~

2021/07/13トレッキング

 こんにちは、連休後半の5/3~5/7はすべて韓国釜山・龍頭山公園の観光展に参加する局長Nです。
(またまた家族ポイント大幅マイナスです)

 さて、4月28日(土)はお休みだったので、家族サービス(のつもり)も兼ねて、鶴ヶ岳(つるがたけ)と飯盛山(いいもりやま)のトレッキングルート調査を行いました。

 どちらも登山対象としてはほぼ無名ですが、岩盤が露出し、登頂意欲をそそる外観をしています。

 結果やいかに・・・。

新緑

 対馬は島土の89%を森林が占める自然豊かな島ですが、4月になると若葉がいっせいに開き、山々が新生します。

白嶽

 対馬市美津島町洲藻(みつしままちすも)の九州百名山・白嶽(しらたけ)の前を通過し・・・。

城山

 同町の黒瀬(道路上は箕形(みかた))にある城山(じょうやま。国指定特別史跡・金田城跡があります)のふもとを通り・・・。

鋸割岩

 こちらは鋸割岩(のこわきいわ)。目指す鶴ヶ岳は、この鋸割岩の北西(写真では左側)になります。ここに登れば、城山を正面から見ることができるはずなのです。

鶴ヶ岳・林道

 地図を頼りに、同町の面天奈(めんてんな)の先から林道に入ってみました。

鶴ヶ岳・ヤブ

 山頂近くで道が無くなりましたが、GPSは100メートル先に山頂があると示しているので、ヤブ漕ぎをすることに。

鶴ヶ岳・三角点

 鶴ヶ岳三角点162.5mに到達。4等でした。

浅茅湾

 対馬の中央に広がる浅茅湾(あそうわん)の展望。

城山

 7世紀に防人(さきもり)が築いた古代山城・金田城がある城山も一望できました。

 中央から右上が城山、左下が鋸割岩です。

 ちなみに、10月5日(金)~6日(土)には、古代山城サミット対馬大会(シンポジウム+現地見学会)が開催されます。

岩のテラス

 お弁当を食べるのに適した広い岩のテラスもあり、ちょっと整備すれば良好なトレッキングルートになりそうです。

落葉樹の尾根道

 帰りは、新緑の落葉樹林の尾根道を歩きました。こちらが本来の登山ルートのようです。

小ピークの塹壕?

 小ピークには塹壕?の跡が・・・。

 このあたりの山々には、太平洋戦争のころの高射砲座などがあったようですが、詳細は不明。

陸防

 県道間近で、陸防(軍事境界標石)を発見。

 この先には、大平砲台、芋崎砲台などがあるので、明治期には軍道が整備されていたようです。

鶴ヶ岳・登山口

 ここが登山口。往路は先の林道から登り、復路は尾根道を歩いてみたら、カーブミラーのところに降りてきました。

 鶴ヶ岳の調査がうまくいったので、調子にのって飯盛山へ。

飯盛山

 同町の昼ヶ浦(ひるがうら)から見た飯盛山。文字通り、岩のおにぎりのような山(岩?)です。

飯盛山・登山口

 登山口はここ。

 この先に漁業関係?の施設があり、道路はきちんと整備されていました。途中までは・・・(-_-;)

飯盛山

 雰囲気の良い山道を歩いていると、眼前に飯盛山が見えてきました。

 おっ、楽勝かも、と思っていましたが、明確な登山道がなくなり、急傾斜の岩盤を這い上がり、やっとのことで山頂へ。

山頂のほこら

 山頂には石積みのほこらがあり、「明治」「大正」などの年号が刻まれた石灯篭がありました。

 地元の漁師さんが今でも祭っているようです。

飯盛山・三角点

 三角点は三等・標高126.1mでした。

飯盛山山頂からの眺望

 展望はよいのですが、登山道がわかりにくく(地元の方が使う道があるのかも知れませんが)、傾斜が厳しいので、一般登山利用は難しいようです。

鶴ヶ岳・飯盛山ルート図

今回のルート図。

鶴ヶ岳の北ルート(上側)は林道、南ルート(下側)は尾根道。

飯盛山のルートは一本道ですが、帰りに道がなくなり、少し下側まで降りています。

家族サービスのつもりだったのですが、嫁のブログに

「山中曳き回しの刑みたいだった。筋肉痛で眠れなかった」と書かれていました(しかも2部構成で)。

教訓。

家族で行く場合、1日1山まで。

登山中に無言になったら要注意(-_-;)