漂着物と対馬の花々について
こんにちは、胸にはネクタイ(すぐ外しますが)、心にはトレッキングシューズの局長Nです。
ちょっと前の話ですが、4月15日(日)に、対馬の春の花の写真撮影と、10月に計画されている漂着物学会・対馬大会の下調べも兼ねて、家族で対馬北部・上県町(かみあがたまち)へ行ってみました。
対馬野生生物保護センターを退職されたYさんとの待ち合わせ時間まで余裕があったので、海岸を散策。
対馬北部の西海岸(朝鮮半島側)なので、docomoの携帯がしょっちゅう国際電話に切り替わっていました・・・。
この状態で電話がかかってくると、プサン経由の国際電話になってしまいます(-_-;)
おっ、キャンプ場に観光看板新設?と思ったら、領海や排他的経済水域の基準となる低潮線(もっとも引き潮の時に露出する海岸線)の保全区域を知らせるものでした。国境の島ならではですね。
波と風に浸食された奇岩。
漂着物の定番、ヤシノミを発見。子どもにいいところを見せようと、ヤシノミを割ってみることに。
繊維質の皮があると衝撃を吸収して割れないので、皮を剥いでアタック!
見事割れましたが、じいちゃんが戦争中に南方にいたという嫁からダメ出しが・・・。
「そんな割り方をするとココナツジュースが飲めない。ヘタ(?)の部分をとがった石で打ち抜くのが正解」
無人島に漂着する予定はないので、どうでもいいんですけどね(-_-;)
移動中、田んぼの中でスーパーモデル級に足の長い野鳥を発見。
兄(対馬野鳥の会)に電話してあやふやな説明をすると、「セイタカシギだろう」との返事。
やや終わりがけでしたが、ナンザンスミレを発見。
国境の島・対馬には、大陸と対馬には自生するが、お隣の島・壱岐や日本本土では見られない動植物が多く分布しています。
このスミレも、朝鮮半島南部と対馬に分布しています。
大陸系植物のキバナノホウチャクソウ。日本では園芸種として栽培されていますが、対馬ではわずかに自生しています。
遠くて写真はいまいちですが、甘い香りの大陸系植物オオチョウジガマズミ。
同じく甘い香りのキビヒトリシズカ。関西から九州、朝鮮半島、大陸に自生。
ヒトリシズカよりかなり大きめ。
勝手に国際電話に切り替わる携帯電話、南方からの漂着物、渡り鳥、大陸系植物など、「国境の島・対馬」の位置と自然を体感した1日でした。