平坂寛さんとツシマヒラタクワガタについて
こんにちは、今年の夏もツシマヒラタクワガタに憑りつかれていたエヌです。(もう秋やけど!)
7/23(土)には、YouTuberとしても大人気の生物ライター・平坂 寛(ひらさか ひろし)さんをまたまた対馬にお招きして、昆虫観察会を開催しました。
いつもありがとうございます!
平坂寛と行く昆虫観察
のちに世界を飛び回ることになる長崎出身の平坂少年は、同じ県内なのに海の向こうで簡単には行けない、ということで、子どもの頃から対馬の昆虫に愛憎を抱いていたそうです(笑)
↓平坂さんと対馬の昆虫の愛憎の物語(デイリーポータルZ) 嫌味な観光協会の職員も出てきます(笑)
今年4月にオープンした対馬博物館の2階には、故・相浦正信さんの対馬の昆虫標本コレクションが展示されています。(昆虫好きの方は必見です)
広いホールで、昆虫採集の準備や注意事項について平坂さんのお話を伺ったのち、博物館背後の清水山に登ったのですが・・・。
昆虫がまったくいない! ムカデしかいない! (焦る平坂さんとスタッフ)
夜8時過ぎになると、ようやくツシマヒラタクワガタやコカブトムシが姿を現しました。カラスなどの天敵の眼を避けるため、日没後に活発に動き始めるようです。
島の子どもたちとはいえ、夜に生き物を観察する機会は少ないので、楽しい夏の思い出になりました。
日本では対馬だけに生息する大陸系の美しいヘビ・アカマダラも発見できました。
新刊も出たばかりで、ほかにも原稿の〆切をいくつも抱えており、多忙ななか対馬にお越しいただき、生き物の魅力について熱く語っていただいた平坂寛さんに、あらためてお礼を申し上げます。
また遊びに(あ、仕事に)来てくださいね!
平坂さんの書籍&YouTube
ちなみに平坂さんは、観察会の前後、夜な夜な島内を徘徊し、さまざまな生き物を観察しておりました。
面白くてためになる、平坂さんの書籍と、対馬の生き物動画4本をご紹介します。
日本最大のクワガタ「ツシマヒラタクワガタ」を捕まえろ!in 対馬
コオロギとキリギリスのキメラ!?その名は「コロギス」!【ツシマフトギスも出るよ!】
離島に生息する謎の巨大アマガエルを探せ!【対馬・ニホンアマガエル】
美しすぎるヘビを捕まえろ 〜アクリョウ・オブ・ツシマ〜(9/24追加)
アクリョウこと「アカマダラ」
ツシマヒラタクワガタについて
毎年、ツシマヒラタクワガタはどこにいますか?とお問い合わせを受けるのですが、自然の樹液に集まるクワガタを見つけるのは難しく、また個人の私有地(山)に勝手に入るわけにもいきません。
で、手軽なのはバナナトラップ。発酵させたバナナを袋にいれ、庭の木などにぶら下げておくと・・・
バナナトラップはお手軽な方法なのですが、今年は放置されたトラップをあちこちで見かけました。
卵を産むメスはできるだけ採集しない、クワガタが隠れている木のウロを壊したり樹皮を剝いだりしない(来年もクワガタが再利用するはずなので)、個人の土地に入らないなど、マナーを守って昆虫観察を楽しみましょう。