対馬の自然・6月下旬編 ~ネムノキと昆虫あれこれ~
こんにちは、休みの前の夜は安心してブログを書ける局長Nです。
さて、前回の中対馬支部の除草作業の日に、ネムノキが咲き始めていました↓
仕事柄もあるでしょうが、年を取ると(殴)、季節の変化に敏感になるような気がします。
対馬の自然・6月下旬編(6/22~6/30)をお届けします。
対馬に夏の到来を告げる「ネムノキ」の花が咲き始めていました。
珍しい植物ではありませんが、美しく、桃のような芳香があります。
ネムノキが咲き始めると、むかし読んだ中国の伝説を思い出します。
ある王国が戦争に敗れ、滅亡の瀬戸際に立たされた。
王は愛する姫に財産を持たせ、姫を守って落ち延びるよう、信頼できる家臣に最後の命令をくだした。
だが、家臣は裏切り、舞の道具である扇以外の全財産を奪い、姫を山中に放置してしまう。
姫はどうすることもできず、かつてその見事な舞によって王の寵愛を受けていたことを思い出しながら、悲しげに扇を揺らして舞った。
やがて姫は樹木と化し、扇は花になった。
いまでも、風が吹くと、扇の形をしたネムノキの花は、舞うように揺れる。
というもの。(うろ覚えですが)
オカトラノオの周辺には、たくさんのチョウが舞っていました。
白い花を咲かせていたエゴノキは、いつの間にか実になっていました。
山歩きをしているとよく見かけるハンミョウ。
逃げては数m前に着地することを繰り返すため、「ミチオシエ」(道教え)という別名をもつ昆虫です。
アップで見ると、かなり凶悪な顔つきですね(-_-;)
ボッテリした体型の、ハラビロトンボ。
ウラナミジャノメ。
わりとよく見かけると思うのですが、調べてみると全国的に数を減らして絶滅危惧種になっていたり、対馬のものは亜種とする説があったり、奥が深いです。
ビワもそろそろ終わりです。
夜、自動販売機でお茶を買おうとすると、足元に「ヒメダイコクコガネ」が。
フンコロガシの仲間で、大陸系。日本では対馬にしか生息していません。
カブトムシのようなフォルムが美しく、その筋の世界では人気があります。
対馬は「国境の島」と呼称される事が多いのですが、動植物、昆虫の世界でも国境と言えるようです。
ゲンジボタルの乱舞も終わり、いよいよ夏が到来します。
雄大な自然美と、個性的な生き物の世界も対馬の魅力です。
ぜひ、この夏は対馬にお越しください。
クワガタもいろいろいますし(^_^;)
6/30 23:22追記。
昨夜、バナナを庭の柿の木に置き、先ほど子どもと見に行ったら、チョウセンヒラタ(たぶん)のオスがいました(^_^;)