トレッキングルート調査(城山・成相山・有明山・竜本山)
こんにちは、1ヶ月ぶりのお休み(しかも2連休!)をどう迎えていいのかわからずソワソワした挙句、2日とも山歩きに費やした局長Nです。
で、1日目は家族で美津島町黒瀬/箕形(みつしままち・くろせ・みかた)の城山(じょうやま)へ。
穏やかな浅茅湾と、水平線上に(心の目で)見える朝鮮半島。
1350年前に防人が見たであろう光景です。
日本では対馬だけに生息する大陸系のツシマスベトカゲがいました。
対馬はかつて大陸と陸続き(最終氷期、数万年前)で、その後孤島になった関係で、生態系が特殊です。
ちなみに、キツネ・タヌキ・ウサギ・リス・サル・クマは一匹も生息していません。
城山下山後、登山口で放り出してもらって、東500mにある呼崎の三角点へ(4等で、しかもすごいヤブでした(-_-;))
期待していたヤマボウシも数が少なくイマイチ。残念。
登山口から海側に下りると、広い湿地です。
対馬でも湿地環境はあまり残っていないので、珍しいトンボなどが生息しているようです。
2日目は、厳原港から歩いてアクセスできる万葉の嶺・有明山(ありあけやま)と、秀吉が築かせた安土桃山時代の山城がある清水山(しみずやま)へ。
写真は、清水山城跡の三の丸から見た厳原市街地と厳原港です。
途中、成相山(なりあいやま。標高416m)へ寄り道。遠くから見る成相山は美しい三角形で、分岐点の看板もあるのですが、ヤブばかりで、山頂からはまったく展望がありませんでした。
写真は、さらに北に300mほどにある4等三角点(標高391.5m)。
うーん(-_-;)
有明山の標高は558.2m。
起点となる対馬市役所は標高10mほどなので、けっこうな高低差があります。
ちなみに歩行距離は2850mで、片道1時間45分ほど。
山頂近くで振り返ると、対馬海峡東水道。
山頂は草原状。
三角点は対馬に3ヶ所しかない一等!
・・・で、オールフリー(殴)
そのまま南に1kmにある竜本山(標高468m)と4等三角点(標高468.5m)へ。
お目当ては、三角点の近くにある「對馬要塞地帯標」。
明治~昭和期、対馬はほぼ全域が「要塞地帯」に指定され、開発や経済活動が厳しく制限されていました。
ちなみに上部の「F.Z.2ndZ」は、「Fortified Zone Second Zone」=要塞地帯第2区。
もともと3区だったものを、途中で2区に拡張したので、「3rd」→「2nd」、「第三区」→「第二区」に彫り直しています。
器用ですね(^^;)
裏面は、「陸軍省」「第四七號(号)」
ここも展望はないので、一般利用は難しいです。
最後の目的は、万松院ルートの確認。
「山と溪谷社」の分県登山ガイド「長崎県の山」(旧版)に、帰路は万松院ルートも変化に富んで面白い、と紹介されているのですが、道が悪路という情報もあり、実際に確認してみました。
うーん、ぐしゃぐしゃ(-_-;)
明確なルートがなく、沢を下る感じなので、雨の後などは危険かも。
半分ほど行くと、万松院林道へ接続。ここからは歩きやすい道です。
雰囲気のよい貯水池。
「シカ罠設置中につき、入林を禁止します」
ゴール地点で言われても!(>_<) (通常はこっちがスタートですけどね)
対馬藩主 宗家の菩提寺・万松院の裏に降りてきました。
2日目の歩行距離は約10km、けっこう疲れました。
初めてのルートを独りで行くのはちょっと危険なのと、写真に人物がいないと殺風景なので、次回からは2人以上で行きたいと思います。