
トレッキングルート調査(白嶽三角点、対馬最高峰・矢立山、大鳥毛山南三角点)
こんにちは、観光担当Nです。
昨今のトレッキング人気もあり、秋冬は登山関係の問い合わせが増えています。
最近お問い合わせをいただいた、白嶽(しらたけ)の三角点(標高515.3m)、対馬最高峰・矢立山(標高648.5m)、(ついでに)大鳥毛山南三角点(標高559.1m)の調査を行いましたので報告します。
1.白嶽の三角点について
九州百名山・白嶽には、通常登る西岩峰(雄嶽)と、通常は登らない東岩峰(雌岳)がありますが、実はこの双児峰には三角点はなく、南西700mの標高515.3mピークに二等三角点があります。
登山に興味のない方には何の話かわからないかも知れませんが・・・(-_-;)
三角点とは、もともと明治時代の陸軍参謀本部が地図を作成するための見晴らしのよい場所(多くは山頂)に設置した基準点のことで、現在は国土地理院が設置・管理しています。
白嶽の三角点は、上見坂~白嶽ルートの途中から目指すか、白嶽(雄嶽)の尾根沿いに歩く方法があるのですが、道が不明瞭で、コンパス・地図、GPSなどがないと危険な感じでした(-_-;)

上見坂~白嶽ルート途中の、三角点分岐。右に進むと、白嶽神社の鳥居へ、左に進むと三角点ルート。

白嶽三角点で余裕ポーズの厳原支部兼トレッキング担当・筋肉上等のA。
(断崖絶壁なんですが、ここ数年でキャラが変わってます)
「絶景だけど、雄岳で十分。まともな道もないし、経験者向けやね」
2.対馬最高峰・矢立山(やたてやま)について
矢立山は標高648.5mで対馬最高峰ですが、樹木が生い茂って山頂からの展望がありません。
かつては原生林でしたが、現在は周辺の伐採が激しく、またヒノキの植林に覆われ、ほとんど登山目的で登られなくなっています。
矢立林道を利用すれば、標高500m付近まで車で行くことができます。歩行距離は片道800m。

標高500m以下は丸坊主状態で伐採されています。道路から、内山集落と竜良(たてら)山系を一望できます。

ひたすら展望のない林の中を歩くと、山頂。
東側斜面は広範囲のヒノキの植林、西側も径の小さい雑木林でした。
かつては巨木に覆われた神山(対馬神社誌)でしたが、もはや面影もなく・・・。
「対馬最高峰だけど、展望がないので高さも実感できんね。うーん」
>>矢立山(Googleマップ)
3.大鳥毛山(おおとりげやま)について
白嶽三角点・矢立山の観光利用が難しく(汗)、このままでは帰れないので、矢立山から東に1.4km地点にある大鳥毛山(の南にある三角点)を目指しました。7年前に2回ほど登ったことがあり、非常に雰囲気のよい山だったので、その再確認です。

矢立山は柔らかい土の山でしたが、大鳥毛山はゴツゴツと岩肌が露出し、30cmほどの低木ばかりで見晴らしがよいのが特徴。
背後は内山盆地(内山集落)、その向こうの山並みは国指定天然記念物・龍良山原始林の山系です。

登山口から三角点までは往復1.6km、大鳥毛山を追加しても+0.6kmほど。
日が傾いて写真はイマイチですが、360度のパノラマが楽しめるのと、標高500m(道路)→標高559.1m(山頂)の歩きやすさ、登山道の見晴らし、ツツジの多さなどから、有望なトレッキングルートになりそうです。
>>大鳥毛山(Googleマップ)