光る生き物まとめ(2022年初夏)

対馬の自然

 こんにちは、光る妖怪マタンゴことエヌです。

 >>マタンゴ(Wikipedia)

 さて、今年は6月から定期的に光るキノコの森(仮称)に通ってチェックしてきたのですが、7月になって光るキノコ「シイノトモシビタケ」の本数がめっきり減ってきたので、いったんまとめです。

シイノトモシビタケの発生サイクル

シイノトモシビタケ

 さて、和歌山など他の地域の情報によると、シイノトモシビタケは、雨後3日程度で発生し、発生→成熟→しおれるまでに5~7日程度かかり、晴天が続くと姿を消してしまうようです。
 なので、6月に多く発生し、晴天が続く7~8月にはいったん姿を消し、また9月に発生、気温が下がる10月には見られなくなる、というサイクルなんでしょうね。

シイノトモシビタケ その2

 キノコの森では、6月中旬には数十個体のかたまりがざっと難十カ所は確認できましたが、7月5日には1ヶ所2本程度にまで激減、上見坂(かみざか)公園では6月29日に数本×数か所ありましたが、7月5日には1本も確認できませんでした。

2022年の観察結果・発見

(1)ゲンジボタルは5月23日ころから見られはじめ、6月上旬にピークを迎え、6月23日ころにはほぼ消失した(焼松地区)。

(2)シイノトモシビタケは6月9日ころにはまだ少数(昨年の同時期は多かった)で、6月17日ころピークを迎え、7月5日にはほぼ消失した。(再発生の可能性もあり)

シイノトモシビタケ

(3)対馬にはヤコウタケも自生している。

ヤコウタケ
ヤコウタケ

(4)シイノトモシビタケは、明治期に砲台整備のため大規模に伐採された上見坂(かみざか)公園にも自生している。ほかにも自生地はありそう。

上見坂公園にて

(5)6月中旬にはツシマヒメボタルが多く見られたが、7月上旬でもまだある程度舞っている。地面を這っている光る幼虫はアキマドボタル。

(6)上見坂公園にはかなりの数のツシマヒメボタルが生息している。

(7)6月中旬には、シイノトモシビタケ、ヤコウタケ、ゲンジボタル、ツシマヒメボタル、アキマドボタルの幼虫などの発光生物を観察できる。

光るキノコ観察の時系列

2022/5/14(土) シイノトモシビタケ・確認できず
5/30(月) 確認できず
6/1(水) 確認できず
6/8(水) 数本のみ確認・撮影 (6/10に予定していた観察会を1週間延期)
6/15(水) 多数確認(数十個体×数十カ所)
6/17(金) 「光るキノコ観察会」実施 多数確認
6/28(火) ヤコウタケを数本確認、シイノトモシビタケ多数確認
6/29(水) 上見坂公園でシイノトモシビタケ数個体×数ヶ所確認
7/1(金) シイノトモシビタケほぼ消失
7/5(火) シイノトモシビタケほぼ消失。上見坂公園では確認できず。

 対馬の自然のおもしろさ、奥深さを感じた1ヵ月でした。
 夏は観察はお休みして、9月頃?また再開したいと思います。