「対馬砲台群~城山砲台ウォーク~」について
こんにちは、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」を毎週日曜に2回(BSプレミアム18:00~19:30、NHK総合19:30~21:00)観ている観光担当Nです。
(家族には、なぜ2回も?と不評ですが)
さて、2011年12月17日(土)、今年最後のイベント「対馬砲台群~城山(じょうやま)砲台ウォーク~」を実施しました。
参加者は小学生6人をふくむ計30人+ガイド受講生+事務局で、総勢40人。
今回は、7世紀の古代山城・金田城(国指定特別史跡)と明治期の砲台が共存する美津島町・城山を歩き、通常はなかなか行かない城山付属砲台まで足を延ばしてみました。
【城山】
じょうやま。対馬市美津島町黒瀬。標高276m(山頂近くの4等三角点は272.8m)。
山頂から北西方向に浅茅湾が口を開いており、気象条件に恵まれれば朝鮮半島を望むことができる。古代から軍事上の要衝であり、山頂部を取り囲むように約2.2kmの石塁(城壁)が残されており、天然の断崖絶壁を含めた城壁の延長は約2.6km。
「日本書紀」に、天智天皇6年(667年)対馬に金田城を築く、との記述があり、白村江(はくそんこう、はくすきのえ)の敗戦の後、唐・新羅による侵略に備えるために国防の最前線・対馬に築かれた古代山城のひとつで、昭和57年に国の特別史跡に指定。
明治期、ロシアとの決戦(日露戦争)に備え、城山北部山頂に城山砲台が、南へ1kmの南部山頂に城山付属砲台(堡塁)が築かれる。
今回は美津島地域活性化センターに集合後、県道24号線を美津島町箕形(みかた)へ。
城山登山口までの管理道はマイクロバス以下しか通らないので、登山口まで乗用車で移動し、準備運動です。
明治期に工兵が作った軍道を歩きます。
軍道開削の苦労については、前回の記事をご覧ください。
幅3mの軍道は歩きやすいのですが、端が断崖になっている場所もあるので、お子さん連れの場合は走らないように気をつけてあげてください。
「走っていい?」
「ダメ!」
古代山城の城壁です。1300年を超える時間の洗礼を受けても、まだ往時の姿を残しています。
山頂の軍施設手前に、石が積まれた馬車用?のヘアピンカーブがあり、そこから南に1.2km進むと付属砲台です。
地元の方でもなかなか行かないコースです。
「城山は何回も登ったけど、気がつかんやったねー」
付属砲台の砲座にて。9cm臼砲なので小さいです。
【城山付属砲台(堡塁)】
起工:明治33年4月、竣工:明治34年11月、9cm臼砲4門
眼前に視界が開け、絶景です。
風が冷たかったのですが、ここでお食事にしました。
NHKの「坂の上の雲」(旅順要塞攻略戦・203高地の激戦)にも登場した巨砲・28cm榴弾砲が4門設置されていました。
「ここに28cm榴弾砲が4門ありました! 217kgの砲弾を7,800mも飛ばすことができたんです!」(熱い説明)
「へえー!」(男性。意外と食いつきます)
「ふーん」(女性。冷めた反応)
【城山砲台】
起工:明治33年4月、竣工:明治34年11月、28cm榴弾砲4門
冬は空気が澄み、韓国が見えやすくなります。
「うーん、水平線の上に見える山影が、そうかなあ・・・」
こうして、城山砲台ウォークは無事終了したのでした。
歩行距離は、7.6km(城山コース5.2km+付属砲台・追加コース2.4km)に及びました。
城山は、通常の山頂コースのほか、砲台コース(今回の要塞探検コース)、城戸めぐりコース(歴史愛好者向け)、それらを接続したロングコースなど、切り口が異なる何パターンものトレッキングを楽しむことができます。
来年10月には対馬で古代山城サミットが開催される予定で、ガイダンスの向上など、さらに城山を楽しんでいただけるよう取り組んでいきます。
参加された皆様、スタッフの皆さん、お疲れ様でした。
ありがとうございました。