
白嶽大吟醸と日本最初の焼酎伝来地・対馬について
こんにちは、ミッドナイト・ブロガー局長Nです。
さて、ニュース配信サイト「47NEWS」の特集コーナー「日本酒津々浦々」(2015/12/10)で、対馬唯一の蔵元・河内酒造(かわちしゅぞう)の「白嶽(しらたけ) 大吟醸」が取り上げられていました。

以下、引用です。
「まずは冷酒で。
上立ち香のメロン香が華やか。含み香もけっこう華やか。表現不能な、かなり個性的な甘みが立つ。旨みより甘みがかなり勝る。ふくよか。中盤から余韻にかけては辛み。酸味と苦みは、かなり少ない。厚みがあり、骨太。しっかりした味わい。大吟醸だが、純米大吟醸のような味わいだった。」
「ぬる燗にしていただいてみる。湯煎で、温度はちょうど40℃。やわらかい。香りが立ち、甘みが立つが、辛みがけっこう増す。余韻も辛み。冷酒のとき同様、酸と苦みは出て来ない。」
記事のなかで指摘されていますが、
河内酒造は日本最西端の蔵元
なんですね。
さて、「観光情報館ふれあい処つしま」の営業開始にあたり、お酒を販売するために「酒類販売管理研修」というものを受講したのですが、そのテキストにお酒の分類などが記載されておりました。
「大吟醸」を名乗るには、精米歩合(精米前の玄米に対する、精米後の白米の割合)が50%以下の米を使うという条件があり、白嶽大吟醸は38%。
ちなみに、本醸造酒は70%以下、吟醸酒は60%以下、いつも食べるご飯は90%(玄米の糠を削る程度?)程度。
酒造好適米・山田錦を38%まで磨きこんでつくられる、河内酒造の自慢の逸品が「白嶽 大吟醸」なのです。

おまけ
対馬は日本最初の焼酎伝来地
という説があります。

焼酎の伝来については、朝鮮半島→対馬ルート、南方→琉球ルートなどいくつか説があるようですが、文献上は朝鮮の歴史書「朝鮮王朝実録」に、1404年と1407年に朝鮮の太宗から対馬領主・宗貞茂へ焼酎が贈られた、と記録されているそうです。
宗貞茂は、佐賀(さか。対馬市峰町佐賀)に拠点をかまえ、朝鮮通交・貿易に熱心だった宗家7代島主。
アルコール度の高い蒸留酒である焼酎を、日本で最初に飲んだ人物だったのかもしれません。