アナゴ

対馬のあなごと天皇杯について

2021/07/13

 こんにちは、局長Nです。

 みなさまは「天皇杯」(天皇賜杯、あるいは単に賜杯)をご存知でしょうか?

 その杯に水やお酒を注いで飲むと、不老不死になったり、巨人化したり、一定時間無敵になって敵(クリボーとか)をやっつけたりできる、古事記に登場する伝説の器です。

 ウソです(殴)

 天皇杯は、競技団体に対して宮内庁から下賜され、その競技の優勝者などに与えられる、菊花紋がついた大きな銀杯です。

 サッカーや相撲が有名ですが、バレーボール、剣道などのスポーツ・武道のほか、実は日本農林漁業振興会にも下賜されており、農林水産などの分野で貢献が認められた事業者にも、毎年、この天皇杯が授与されます。

 その年の農林水産大臣賞(全国で約500件)を受賞していることが前提で、それだけでも狭き門なのですが、そこからさらに天皇杯(最高賞)、内閣総理大臣賞などが選出されます。

 そして!

 なんと!

島居さん

 この秋、その7部門(農産、畜産等)のひとつ水産の部において、「有限会社 対馬かまぼこ店」(代表 島居 孝廣さん)が天皇杯を受賞しました!

(取材対応、イベント等でいつもお世話になっております<(_ _)>)

あなご

 各部門1件だけなので、実質、「水産の部の日本一」の栄誉を獲得したと言えます。

 受賞理由は、

「対馬西沖産アナゴの刺身の本格的な味わいを手軽に楽しむ」と題され、

  1. アナゴの刺身需要の掘り起こし
  2. 対馬西沖産アナゴの品質の科学的解明とシンプルながら工夫された製造工程
  3. 衛生管理面の取組み

 などが高く評価されました。

あなごの刺身

 また、

「一連の取組は、漁業者と流通加工業者の連携の好例として高く評価でき、その発展は対馬での漁業者の所得向上並びに漁業の担い手確保にもつながるものと期待される。」

 と締めくくられています。

あなご・ぶつ切り

 今朝、タイミングよく、「食彩の王国」(テレビ朝日)で、黄金あなごが特集・放送されました。

 第608回『あなご』プリプリ!ふわふわ!対馬発 黄金に輝くあなご物語(テレビ朝日2015年12月12日(土)放送)

(有)対馬かまぼこ店
長崎県対馬市豊玉町仁位2090
TEL 0920-58-1662

 さて、ここ数年対馬では「アナゴ」推しが激しく、各種イベントや取材でアナゴを食べる機会が多いのですが、私は当協会でいちばん食べている人間だと思われます。

茶碗蒸し・あなご入り

 なぜかといいますと、3年前、長崎県対馬振興局の水産課が、

「とにかくアナゴをPRしたい!

旅行会社やメディアを呼んでアナゴづくしを食べてもらいたい!」

 と言い出し、

「んー、いいんじゃないですかねー」

 と適当に返事をしてたら、

 「アナゴはよく知ってるけど、対馬の観光のことはうまく説明できないので、アテンドよろしく」

 という形で巻きこまれる 協力することになり、

 累計15日間、あなごづくしを食べ続けることになったからです!!(殴)

 >>取材対応の日々その1(あなごを巡る冒険)(ブログ 2012.01.22)
 >>取材対応の日々その2(あなごを巡る冒険(ブログ 2012.02.12)
 >>取材対応の日々その3(あなごを巡る冒険)(ブログ 2012.03.04)

 途中、原因不明の体調不良でダウンして(たぶん、アナゴの過剰摂取によるアナゴフィラキシーショック)、アナゴがたくさん泳いでいる三途の川で溺れそうになりました(-_-;)

物販

 ちなみに、

 2012年には対馬真珠養殖漁協青年部が経営部門(漁業経営改善)、

 1986年には美津島町の吉野さんが農産部門(乾しいたけ)、

 1985年には厳原町漁協青年部が技術部門(ひじき養殖)で、

 天皇杯を受賞しています。

 しいたけの話も感動的なのですが、それはまた、次の機会に。