ゴーストオブツシマの聖地シリーズ、癒しの太鼓、八幡の怒りについて
こんにちは、島内あちこちで、「世界ふしぎ発見! 見たよー! いんのこ(犬の子) いんのこ!」と声をかけられるエヌです。
(見てはいけないもの扱い!)
さて、同番組のYouTubeで、対馬の元寇を描いたゲーム「ゴーストオブツシマ」(以下、GOT)に関連する聖地(鮎もどし自然公園、大吉戸神社、白嶽)が紹介されています。
で!
最近発見された新たな聖地「癒しの太鼓」と、侍(さむらい)が使う必殺技「八幡(はちまん)の怒り」についての考察です。
まず、対馬藩主・宗氏の菩提寺「万松院(ばんしょういん)」自体がGOTの「黄金寺(こがねでら)」の聖地なのですが、万松院のなかに・・・
「癒しの太鼓」発見!!
ええ、叩くと体力が回復するけど、一度しか使えないので意地でも使わないやつ(殴)です!
あ、本当の名前は「諫鼓(かんこ)」で、政治的な不満がある時に打って藩主に訴えるものですが、打つ人はなく(下手すれば首が飛ぶからね)、鳥が止まって鳴くようになり、「諫鼓鳥(かんこどり)が鳴く」と言われるようになりました。
政治的によい状況を意味するはずが、皮肉をこめて、お店にお客さんがいない状況を「閑古鳥が鳴く」と言うようになった、と言われています。
(よっ! 豆知識!)
あ、本堂に別の太鼓もあります。
続いて、
侍の必殺技「八幡の怒り」
についてですが、万松院からほど近くに「八幡宮(はちまんぐう)神社」(厳原(いづはら)八幡宮とも)があります。
八幡宮は全国に4万社以上あるといわれる有力な神社で、懐妊したまま三韓征伐(朝鮮出兵)を行ったとされる神功(じんぐう)皇后と、その後産まれた応神天皇を祭神とすることが多く、清和源氏などの武家の守護神=武神として知られています。
三韓征伐は当然、対馬を経由しており、厳原八幡宮は、
- 三韓征伐の帰路、神功皇后自らが清水山を祭ったことが起源(厳原八幡宮は清水山のふもとに位置)で、その際、永く異国の寇からこの島を守るよう祈願した。
- 対馬一宮・海神神社は、皇后が八枚の幡(はた)を納めた場所で八幡本宮=上津八幡宮とされ、八幡の起源とも言われる。
- 古代山城・金田城を守護する大吉戸神社は、中津八幡宮。
- 厳原八幡宮は、八幡新宮=下津八幡宮とされ、いずれも国防上重要な八幡信仰の拠点だった。
そう!
厳原八幡宮は
祭神である神功皇后がみずから、異国の侵略から島を守るため祭った
という由緒があり、まさに蒙古襲来を予想し、それに備えたかのような神社なのです!
ぜひ、厳原八幡宮で(周囲にじゅうぶん気をつけて)、「八幡の怒り!」のポーズを決めてくださいね。
八幡の怒り!!
(ゲームを知らない人から見たらただの変人ですけどね)