星空と隕石について
こんにちは、昼休みに「津島紀事」(つしまきじ。江戸時代の地誌。「対馬」ではなく「津島」)を少しずつ読んでいる局長Nです。
(理事会の資料づくりからの現実逃避とかじゃないですよ)
さて、冬は空気が澄み、朝日や漁火(いさりび)、星空が綺麗なのですが、その星が対馬に落ちたことがある、というお話を2つほど。
上の写真は、長崎県対馬市厳原町阿連(つしまし・いづはらまち・あれ)の北西、「シュッタ」と呼ばれる海岸です。
「隕石が落ちた跡」(古老の話)として紹介されています。
「津島紀事」 佐須郷・阿連村
(阿連の)西目に「星池」という丸い形のところがある。
古老が言うには、昔、星が落ち、その土地がにわかに池となった。
追々、埋めて田としたが、今でもその丸い形が残っている。
Googleマップ
>>対馬市厳原町阿連(シュッタは、地図のオリグチ崎のところ)
もうひとつ。
豊玉町銘(とよたままち・めい)には、星が落ちて石となったので、ご神体として神社に祭った、という言い伝えがあります。
明嶽神社。
神体は一尺(約30cm)の石だそうです。
「津島紀事」 仁位郷・銘村
風もなく雲もない夜に、雷のような轟音とともに海辺に星が落ちた。
変化して石になったので、そこに壇を築き、祭った。
どちらも科学的に分析はされていませんが、少なくとも江戸時代にさかのぼる伝承です。
対馬市豊玉町銘。
Googleマップ
>>対馬市豊玉町銘