対馬でカワウソ発見?

2021/07/13

浅茅湾

 こんにちは、局長Nです。

 本日は、「対馬でカワウソ発見か!」というニュースが飛び交っています。

長崎・対馬でカワウソ発見か
長崎・対馬でカワウソ発見か 2017/08/16 時事通信映像センター

 ヤフーニュースにも掲載され、報道機関からも問い合わせがあったのですが、「カワウソ、聞いたことねーなー」と思いながら嫁に聞くと、
「うん、戦時中くらいまでカワウソがいた、って死んだばあちゃんが言ってた」とのこと。

 マジかー(-_-;)

 さて、今回撮影されたカワウソについて、

  1. 野生のカワウソが生き残っていた(江戸時代には対馬にもカワウソがいたという記録がある)
  2. 朝鮮半島のカワウソが何らかの方法で渡ってきた
  3. 飼育されていたものが逃げ出した

 など様々な説が流れていますが、1.の江戸時代の記録について気になったので調べてみました。

 対馬歴史民俗資料館報第21号(平成10年3月発行)
「丹羽正伯と『諸国産物帳』 『下書対州産物絵図』(御国控)の発見」(小松勝助)によると、
 江戸元禄時代、幕府から各藩に、動植物から鉱物に至るまで調査し、報告をするようにという命が下りました。

 今でいう博物学調査ですね。

 その対馬分にあたる「対馬国産物帳」に、
 豊崎郷(上対馬町)・佐護郷(上県町)・三根郷(峰町)にカワウソが棲んでいる、という報告があったそうです。

 筆者の小松勝助さんによれば、大きな河川がある伊奈郷(上県町)・仁位郷(豊玉町)・佐須郷(厳原町)で報告がないのはおそらく調査もれであろう、とのこと。

 カワウソはかつて日本全土に生息しており、環境の変化等で徐々に生息域を狭めていき、「絶滅」してしまったわけですが、対馬では細々と生き延びていたのかもしれません。

 今後の調査を、楽しみに待ちたいと思います。