秋に舞う!?アキマドボタル観察会(2023/10/1)について
こんにちは、対馬の観光資源発掘を趣味としているエヌです。
(今年のテーマは、光る生き物と昆虫です)
で!
6月に実施した「光るキノコ観察会」に続き、光る生き物シリーズ第2弾の「アキマドボタル観察会」を開催します!!
(2週間前だけど、思いつきじゃないですよ・・・)
アキマドボタル観察会について
【日時】 令和5年10月1日(日) 受付17:45 18:00-20:00
【集合】 豆酘崎園地駐車場(長崎県対馬市厳原町豆酘) >>Googleマップ
【内容】 18:00~18:15 お話(光る生き物の秘密)、18:15~20:00 現地観察会
【参加料】 おとな1名500円、学生以下無料
【天候】 雨天・荒天時は中止
【持ち物】 懐中電灯(ヘッドライト)、長袖・長ズボン・長靴
【注意】 マムシ対策のため長靴必須です。アキマドボタルは市の天然記念物で捕獲が禁止されています。
【主催】 (一社)対馬観光物産協会
お申込みは、(一社)対馬観光物産協会 電話0920-52-1566 または お申込みフォーム から。
アキマドボタルについて
さて、対馬には大陸系の昆虫「アキマドボタル」が生息しており、なんと、
- 日本では対馬だけに生息している
- ホタルとしてはかなり大型で、オスは飛翔するが、メスは翅が退化して幼虫のような姿をしていて飛べない
- 陸棲のホタルで、秋(9月下旬~10月中旬)に畑・ヤブなどの上を舞う
- ゲンジボタルは渓流上を群舞するが、アキマドは群れず(群れる場合もあり)、光の明滅はかなりゆっくり
などかなり異色なのですが、いちばんの驚きは、対馬南部の豆酘崎(つつざき)で多く発生する、という点です。
豆酘崎は対馬海峡に突き出した岬で、海岸沿いに遊歩道があるのですが、アキマドボタルのみならず、灯台、漁火(いさりび)、星空、月などの光を同時に見ることができ、そんな環境は日本でもここくらいなのでは? と思っています。
アキマドボタルは(ツシマヤマネコもそうですが)、大陸と対馬が陸続きになった氷期の海水面下降期(10万年前?最終氷期の2万年前?)に移動してきたはずなんですよねー。
対馬の秋の風物詩であるだけではなく、生き物たちの遥かな旅路を想像させてくれるアキマドボタル。
涼しく過ごしやすくなった秋の夜、生き物たちの光の世界に、想いを馳せてみませんか?
おまけ
思い起こせば2016年夏、私がイングレス(スマホの位置ゲーム)の豆酘崎ポータルを占拠するために夜の遊歩道を歩いていると、斜面に無数の光が・・・。
えっ?これはアキマドの幼虫では!? という情報を、ホタル調査を行っていたKさんに伝え、Kさんが秋に現地を訪問したところ、たくさんの成虫(オス)が舞っていた・・・というのが発端でした。
(通常の生息環境とはまったく異なるため、専門家もびっくり)
そして今年は、光るキノコ探しのついでに、ほかの場所でもアキマドボタルの幼虫を見ているので、あちこち歩いてみます。10月が楽しみです。