城山(金田城)のダンギクについて
こんにちは、秋晴れなのに会議などで1日中室内にいることが多く、山中をさまよいたいなあ、と妄想している局長Nです。
(危ない人じゃないですよ)
そんな思いを晴らすべく、お彼岸(9/22)に墓参りのついでに城山(じょうやま)へダンギクの開花状況を確認に行ってきました。
休みの日、しかもお彼岸に自分だけ山?と冷たい視線を浴びないよう朝6時ころ出発するつもりが、長男(小1)も行きたいと言ったので、大手を振って家族で出かけました。
持つべきものは、親の心を読める男の子です。
県道24号線城山入口の岩場で、ダンギク発見。
ダンギクはクマツヅラ科(最近はシソ科?)の秋の花で、名前どおり段々に花が咲きます。
長崎・佐賀などにも分布しますが、対馬にはかなりの密度で自生しています。
九州百名山の著者・五十嵐 賢さんによると、「福岡の人は3時間かけて平戸まで見に行ってるんですよ」とのこと。
対馬だったら、市役所近くの石垣とか、道路沿いでも普通に見れますよー。
城山登山口にて。
ここが国指定特別史跡・金田城(かなたのき)への入口です。
(家族サービス中)
パンフレットが新しくなっていました。
海の見える岩場のダンギクはまだつぼみ。
城山には、ほかの植物に「カギ」を引っ掛けて光を求めていく「カギカズラ」という面白い植物が多いのですが・・・。
(他の枝にフックしたカギが太くなっているのがわかりますか?)
そのカギカズラに寄生しているヒノキバヤドリギ(宿り木)。
根をカギカズラに埋め込み、寄生してます。
上には上がいるものです。
ほぼ中間地点に休憩所があり、通常はここを左折して頂上を目指すのですが、今回はここを直進してビングシ山の防人住居跡へ。
(「すぐ戻ってくるけん、ここで遊んどかんね~」と、嫁と子どもたちに優しい言葉をかけて放置)
防人住居跡から土塁門の前の木の階段を降りていくと、二ノ城戸(城門)。
さらに進むと一ノ城戸です。
一ノ城戸の上は、ダンギクの花畑状態。
あと1~2週間ほどで満開でしょうか。
かなりの密度で自生しているので、「鰐浦のヒトツバタゴ」のように、「城山のダンギク」という名所になってもいいなあ、と思います。
城山は、「国境の島・対馬」らしい自然(植物)・歴史・景観を楽しめる名山です。
この日は曇り空でダンギク特有の青い色がでてなかったのですが、「国境の島・対馬」を象徴する城山の魅力をあらためて感じました。
10/5(金)~10/6(土)には古代山城サミット対馬大会も開催されます。
山歩きに最適な10月に、対馬にいらっしゃいませんか?
おまけ。
城山でよく見かけるツシマスベトカゲ。
日本では対馬だけに生息する大陸系のトカゲです。
こうしたマニアックな動植物に逢えるのも対馬の山歩きの楽しみのひとつです。
あ、城山にはツシマヤマネコもいるようなので、運がよければ遭遇できるかも。
おまけ2。
翌日9/23(日)は鶏鳴小学校の運動会。
組み体操で、城山に金田城が築かれる様子を表現していました。
すばらしい!
長男は、前日に城山に登らせたせいか、かけっこは4位でした(すまん)。
おまけ3。
対馬市交流センター3階では、9/20(木)~10/10(水)まで、「古代山城写真パネル展」を開催中。
金田城とは何か?
他の地域にはどんな山城があるのか?
いろいろ勉強できます。