対馬の秋の自然(9月編)について
こんにちは、アキマドボタル観察会(9/28)が無事終了し、ひと安心しているエヌです。
9月上旬はお城の日々でしたが、中旬・下旬は生き物・自然の日々でした!
10月でも楽しめるものもあるので、ご報告です。
アカハラダカの渡り
9月の対馬では、大陸から東南アジアへと渡っていくアカハラダカの渡りが観察できます。
厳原町内山のアカハラダカ観察所(内山峠)では、毎年、対馬野鳥の会の皆さんが熱心に空を見上げ、観察&記録を続けています。
今年は9月14日(土)に19,084羽、9月26日(木)に20,808羽が観察され、9月の累計では97,085羽に達したとのこと(すごい!)
対馬野鳥の会の皆様、お疲れ様でした!
ニホンミツバチの採蜜イベント
9月16日(月・祝)にニホンミツバチの採蜜体験会を開催しました。
会場は扇養蜂(長崎県対馬市豊玉町田)で、講師は夏のORANGE RANGE(オレンジ・レンジ)さんの取材でもお世話になった、対馬のニホンミツバチ養蜂の第一人者・扇 米稔(おうぎ よねとし)さん。
ニホンミツバチの採蜜は秋(年に1度)で、蜂蜜の3分の1だけいただきます。
「ニホンミツバチとその蜂蜜」は、スローフード日本協会の「味の箱船(アルカ)」に登録されており、「ニホンミツバチのハチミツは「山蜜」、「地蜜」などの名で珍重され、セイヨウミツバチが花の香りを多く残し甘味が後を引くのに対して、豊かな熟成香と独特のコクと深みがあり、複雑な味わいだがとてもまろやかで切れが良いのが特徴」とのことです。
アキマドボタル観察会
9月28日(木)、対馬の南端・豆酘崎(つつざき)で、日本では対馬だけに生息する大陸系のアキマドボタルの観察会を開催しました。
本来の生息地は、畑などのオープンスペースを好む陸棲のホタルなのですが、なぜか豆酘崎の海岸部に発生します。
星・漁火・灯台・秋のホタルというシチュエーションは日本ではここだけだと思います。
光る生き物の起源、対馬で見られるホタル、大陸系生物とは、などのレクチャーの後、豆酘崎へ。
当日は風が強く、漁火はあまり見られませんでしたが、アキマドボタルが少々(笑)舞い、空気が澄み渡り、星が多すぎて星座がよくわからないような満天の星空が圧倒的でした。
「天の川、はじめて見た!」という声もあがりました。
アキマドボタルは、10月中旬くらいまで(?)は楽しめるのでは、と思います。
9月の花
全国的には希少種なのに、対馬にはたくさん自生しててビックリという植物はいくつかあるのですが、そのひとつ、アカササゲ。
こちらも珍しいけど、対馬には多いダンギク。
ランの仲間「ミヤマウズラ」。花は、飛び立つ鳥のような姿をしています。
城山(金田城)でよく見かけるカギカズラ。
名前の通り、通常はお彼岸(今年は9/22)頃に開花するヒガンバナ。今年は1週間ほど遅めのようです。
対馬の海岸部でよく見かける多肉植物イワレンゲ。もうそろそろ、白い花を咲かせます。
光るキノコ「シイノトモシビタケ」。梅雨時に発生し、気温が高い夏にはいったん姿を消しますが、湿度が上がる9月下旬にまた発生していました。
もうちょっと涼しくなったら、秋の花と山歩きのシーズンですね。
アウトドア・自然関係の取材対応など
アウトドア雑誌の取材協力を行いました!
形になったら、また報告しますね。
白嶽が「日本百低山」に選定!
登山専門誌「山と溪谷」(山と溪谷社)の11月号の特集は「日本百低山」。
なんと、対馬の白嶽が選定されました!!
「山と溪谷」2024年11月号(2024/10/15発売) 山と溪谷編集部編
販売価格 1,430円(本体1,300円+税10%)
■特集「決定! 日本百低山」
全国の山のプロが選んだ日本百低山を発表!
標高1200m以下の魅力あふれる100座を一挙紹介します。
ちなみに、吉田類さんの「にっぽん百低山」(NHK)では、今年2024年3月に龍良山、城山(金田城)が放送されました。
あ、10月3日は「登山の日」。
山歩きの秋、到来ですよ!!