平坂寛さんと行く!夏の昆虫観察会&トークイベント・レポート

対馬楽講座

 こんにちは、イベントが無事終了し、ちょっと一息ついているエヌです。

 今回は、毎年恒例となった「平坂寛と行く昆虫観察」&トークイベントの様子をレポートします!

対馬での昆虫観察会は今年で6回目!

 2025年7月26日(土)、夏休みの人気企画「平坂寛と行く昆虫観察」が開催されました。今年で6回目の開催です!

 講師は、昆虫はもちろん、深海魚や珍しい生き物にも詳しい自然のスペシャリスト、異色の生物ライター・平坂 寛(ひらさかひろし)さん。

 88万人(すごっ)のフォロワーがいるYouTuberでもあります。

 今年もブログで募集を始めたところ、なんと半日で定員50名に達し、受付をストップしました(申し訳ありません・・・)。

 観察会は以前は昼間に行っていましたが、カブトムシやクワガタ(略してカブクワ)は夜行性。また真夏の昼間は熱中症のリスクもあるため、ここ数年は夕方から夜にかけて開催しています。

平坂さんの「生き物愛」あふれるトーク

19:00~ 鶏知(けち)ダムで受付スタート

 まだ明るい夕方のダムに集合。虫好きの子どもたちは、オニヤンマを追いかけるなど元気いっぱいです。

19:30~ 野外シアター風トーク

 自動車に布団シーツ(笑)を張って即席スクリーンを作り、ポータブルバッテリー&プロジェクターでスライドを上映しました。

 夕暮れの自然のなか、開放的な雰囲気です。

 平坂さんは長崎市出身。

 幼い頃に図鑑を見て憧れたツシマヒラタクワガタや、世界中で出会った生き物たちとのエピソード、そして初めて対馬を訪れたときの体験(お目当てはツシマカブリモドキ)など、生き物愛に満ちたお話を、ユーモアを交えて披露されました。

 平坂さんの生き物遍歴に、子どもたちも大人も興味津々でした。

いざ!夜の森へ

20:30 夜の森へ

 周囲がすっかり暗くなるころ、子どもたちとその保護者のみなさん、参加者50名(島外40名、島内10名)で森へ出発です。

(すでに子どもたちの虫への熱気がすごい!)

 自然状態の生き物は警戒心も強く、簡単には見つからないので、前日夕方にバナナトラップをしかけておきました。

 カブクワの好む、発酵した樹液のような匂いで、虫たちを誘惑?します。

 「危ないやつが出てくるかも、下がって!」という平坂さんの声の直後、2つ目のトラップからなんとムカデが出現!

 悲鳴と歓声が入り混じります(笑)

 4つ目・6つ目のトラップからは、たくさんのカブトムシ! 子どもたちの興奮は最高潮。

 さらに、対馬だけに生息する貴重な甲虫「ツシマカブリモドキ」を発見した参加者もいて、盛り上がりました。

 この日は、カブトムシのオス・メスをはじめ、さまざまな甲虫類、ツシマカブリモドキ、ナナフシなど、個性豊かな昆虫たちが次々と姿を見せてくれました。

 自然状態で夜に活動する虫たちとの出会いは、子どもたちの忘れられない想い出になったようです。

ライトトラップで・・・

 この日は特別に、対馬博物館の自然史担当のTさんにライトトラップを設置していただきました。

 ありがとうございます!

21:00 ライトトラップ

 観察会から戻ると、光に引き寄せられたツシマヒラタクワガタのメスや、甲虫類、蛾の仲間などがたくさん飛来しており、平坂さんも大喜びでした。

配布と飼育

 採集したカブクワは事務局でいったん集めて、以下の様な飼育方法の注意点を説明し、希望者に配布しました。

  • 直射日光を避け、風通しの良い場所で飼育すること
  • 野外への放虫はNG(交雑・遺伝子汚染のおそれあり)
  • カブトムシ(成虫)の寿命は数ヶ月。大切に育てても、夏の終わりにはお別れがくることを理解しておくこと。
    などなど

 飼育を通して、カブクワの生態(どの時間帯に活発に動き・休み、どれだけの餌を食べるのかなど)や飼うことの責任、命の重みを学んでいただけたら、と思います。

対馬の夏に感じる「自然とのふれあい」

 都市の生活においては、目に見えるほとんどの物は人(の脳)がデザイン・作成しています。(養老孟司さんの言われる「脳化社会」)

 それは画一性や予測可能性・効率性を保証し、大人には安心感を与えてくれますが、好奇心旺盛な子供にとっては、とても窮屈な世界なのかもしれません。

 生き物にふれる体験には、多様性や驚き、発見が詰まっており、子どもたちの心に強い印象を与えてくれます。

 自然と向き合う時間は、貴重でかけがえのないものなのだと思います。

 ちなみに平坂さんに、「対馬以外での観察会のご予定は?」とお聞きしたところ、「問い合わせ・相談はありますが、安全性と生き物の多様性を両立できる場所がなかなかないんです。今のところ実現できているのは、対馬だけ」とのことでした。

翌日は生き物トークイベントも開催!

 観察会がすぐ定員に達したため、平坂さんに相談して、翌7/27(日)の午前中に、対馬市交流センターでトークイベントを開催しました。

 内容は、平坂さんの生き物への情熱、虫好きな子どもたちへのメッセージ、夏休みに自分たちで昆虫採集をするためのノウハウ、飼育の心得など。

 飛び入り参加もあり、30名以上の方が来場されました。

 始まったばかりの夏休み。

 対馬の雄大な自然の中で、存分に楽しんでほしいと思います。

 平坂さん、対馬博物館のTさん、参加者の皆さま、ありがとうございました!

 スタッフの皆さん、お疲れ様でした!