
対馬楽講座 第6回「築城者の歴史背景&大河ドラマに備えよう!」レポート
こんにちは、「出張!お城EXPOin肥前名護屋城」(佐賀県唐津市)から戻ってきたエヌです。
出張の際は、対馬と関連のありそうな場所・観光地を歩くことが多いのですが、唐津市・虹ノ松原に、江戸時代の唐津藩と対馬藩(の飛地)の境界を示す石柱「従是東對州領」が2つありました!

さて、11月26日(水)の夜、対馬楽講座 第6回「築城者の歴史背景&大河ドラマに備えよう!」を開催しましたので、ご報告です。
対馬楽講座 第6回「築城者の歴史背景&大河ドラマに備えよう!」
今回は、対馬楽講座シーズン2の初回で、
- 対馬を代表するお城(金田城・清水山城)の築城者である中大兄皇子(+天武天皇・額田王ほか)・宗義智(+豊臣秀吉・徳川家光ほか)などの人物ドラマ
- 仏教伝来・白村江の戦い、文禄慶長の役・国書偽造事件などの歴史背景
- 2027年放送予定のNHK大河ドラマ「逆賊の幕臣」の予習
が主な内容でした。
が!
参加者はなんと過去十数年で最少の13名(泣)
(いや、よく考えたら、ポケモンGoが発売された直後に関連イベントを企画して、応募者ゼロだったことがありました)
シーズン2がいつ始まるか知らなかった、チラシの字が小さくて読めなかったといったお声もいただき、告知方法・テーマ・案内人(私)の問題など改善していきたいと思います。
次回は12/3(水)ですよ!!
(講座にお申込みいただくと、過去の講座動画も視聴できます)
「築城者の歴史背景&大河ドラマに備えよう!」講座概要
【案内】 一般社団法人 対馬観光物産協会 西 護
【日時】 2025年11月26日(水) 19:30~21:00
【会場】 対馬市交流センター3階大会議室
【内容】 対馬のお城を築いた人物のドラマと、2027年大河ドラマ「逆賊の幕臣」の予習・関連する事件など
築城者の人間ドラマ:古代の攻防と中世の和平努力
(1)古代山城:金田城(かねだじょう)の築城者と中大兄皇子

- 白村江の戦いと国防の危機
663年、倭国は「白村江の戦い」で唐・新羅連合軍に大敗。これにより対馬は国防の最前線となり、唐・新羅の侵攻に備えた山城の築城が急務となった。 - 中大兄皇子の決断
金田城は、後の天智天皇となる中大兄皇子の命令により、667年に築かれた。この頃、皇子の周辺では、弟・大海人皇子(後の天武天皇)との間で政治的対立や、女官・額田王を巡る三角関係など、後の「壬申の乱」へと繋がる複雑な人間関係が渦巻いていた。 - 防人の悲哀
築城や警備に動員されたのは、東国(主に九州を除く西日本)から徴兵された防人たち。彼らは過酷な任務と家族・故郷への思慕を抱き、「万葉集」にはその悲哀を歌った多くの歌が残されている。講座では、金田城の歴史的役割だけでなく、そこに動員された人々のドラマが語られた。
(2)中世山城:清水山城(しみずやまじょう)の築城者と宗義智の苦悩

- 築城の目的
清水山城は、豊臣秀吉による朝鮮出兵(文禄・慶長の役)の際、朝鮮半島への重要な中継拠点として築かれた。 - 宗 義智の和平外交
対馬藩初代藩主である宗義智(そう よしとし)は、秀吉の無謀な侵攻命令と、長年の交易相手である朝鮮との間で板挟みとなった。戦後、彼は朝鮮との国交回復に人生を捧げるが、その過程で日本の威信を保ち、平和を実現するため、国書偽造(柳川一件)という重大な禁を犯さざるを得なかった。 - 徳川 家光の裁定
国書偽造が露見した際、幕府の裁きが下された。最終的に徳川家光が将軍として直接裁き、関係者は処罰されたものの、対馬を外交の要衝と見なした家光の政治判断により、宗家はお家取り潰しを免れ、平和外交の窓口としての役割を継続することが許された。
2027年大河ドラマ「逆賊の幕臣」に備える

- 大河の主人公と対馬
2027年大河ドラマ『逆賊の幕臣』の主人公は、幕末の幕臣・小栗上野介忠順(おぐり こうずけのすけ ただまさ)。彼は1861年の重大事件、「ポサドニック号事件」(対馬芋崎占拠事件)に深く関わった。 - ポサドニック号事件の詳細
ロシア軍艦ポサドニック号は、冬でも凍らない港を求め、対馬の浅茅湾奥にある芋崎を約半年間にわたって不法占拠した。ロシア兵は勝手に兵舎や工場を建設し、島民との間で衝突も発生する国際問題に発展した。 - 小栗 忠順の交渉
当時、外国奉行であった小栗忠順が事件解決のため交渉に当たったが、ロシアとの交渉は決裂した。最終的に、国際的な関係悪化を懸念したイギリスが介入し、ロシア本国がポサドニック号の退去を命じたこともあり、事件は収束した。イギリスの介入がなければ、対馬はロシア領になっていた可能性があり、また逆にイギリスに占領されていたかもしれない、という「歴史のIF」が示された。 - 近代化の功績
小栗はその後も勘定奉行として、横須賀製鉄所(後の横須賀造船所)の建設を主導するなど、日本の近代化に多大な貢献をした。「小栗が残した横須賀造船所があったからこそ日本は後の日露戦争に勝利できた」(東郷平八郎)、「明治の父」(司馬遼太郎)という評価も紹介された。 - 聖地巡礼スポット
ドラマ放送時には、事件の舞台となった芋崎や、交渉拠点となった黒瀬・尾崎、そして事件の記念碑が立つ大船越などが「聖地」として注目されることが予想される。
対馬楽講座シーズン2、始まりました!
対馬楽講座のシーズン2は、対馬お城大使・萩原さちこさんによるお城講座を中心に、その前段となる築城者の人間ドラマ(歴史背景)、対馬の観光、聖地巡礼・大河ドラマなどなど。
姫神山砲台・オヒデリ様神事・金田城のフィールドワーク(現地見学会)、対馬楽検定も合わせて開催します!
対馬楽フィールドワーク「対馬砲台あるき放題・姫神山砲台編」
【日時】 2025年11月30日(日)10:15~15:00(10:00受付)
【集合】 緒方地区・案内板前(10:00) >> Googleマップ
【ガイド・講師】 小松 津代志 さん
【訪問地】 緒方集落~姫神山砲台(長崎県対馬市美津島町緒方)
【参加料】 無料
【お申込み】 電話0920-52-1566または >> お申込みフォーム


対馬楽フィールドワーク 「オヒデリ様神事」
【日時】 2025年12月27日(土)
13:00~13:15 受付
13:15~14:00 阿連集落散策 >> Googleマップ
14:00~15:30 オヒデリ様神事
【集合】 阿連地区・漁港周辺(対馬市厳原町阿連)
【参加料】 無料
【装備】 裸足で冷たい川底(小石)を歩きます。動きやすく暖かい服装で。
【実施の判断】 荒天中止の場合は、前日17:00までに連絡します。
お問い合わせ・お申込み
【主催】(一社)対馬観光物産協会
【お申込み】 電話 0920-52-1566
>> お申込みフォーム




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