
韓国と壱岐が見えた日、変わらないもの、変わっていくもの
こんにちは、局長Nです。
観光案内所へのお問合せで困る質問の代表的なものとして、
「ヒトツバタゴはいつ咲きますか?」
(※モクセイ科。対馬北部の鰐浦(わにうら)は国内最大の自生地)
「韓国はいつ行けば見えますか?」
というものがあります。
前者は通常4月下旬から5月中旬ころ、後者は秋・冬の空気が澄む日、という回答になるのですが、なにしろ自然が相手なので、一筋縄ではいきません。
ヒトツバタゴは表の年(木全体が真っ白に染まる)と裏の年(花自体が少ない)があり、開花の時期も変動し、韓国も曇ってても(梅雨時でも)見える日もあれば、快晴でも見えない日もあります。
ただ、朝から明らかに空気が澄んでいて、「こりゃ、韓国見えるな」と予測できる日もあります。
そして昨日、11/2(水)がそんな日でした。
登山ルート確認のために登った有明山から韓国と、お隣の島・壱岐、海の正倉院・沖ノ島が見えたので、ご報告です。

写真は、久々登場の砲台担当S(後ろ)と、最近山歩きに目覚め、先日(10/19)は白嶽~上見坂縦走ルートを、その後プライベートで白嶽に登り、この日は上見坂~有明山8.8kmコースに挑んだ会計担当K(前)です。
山に登るイメージがまったくなかったKですが、人生何が起こるかわかりませんね(-_-;)

雲ひとつ無い秋晴れの有明山山頂から、白嶽の山並みと、水平線上に韓国(巨済島?)が見えました。

拡大写真。わかりますかね?

清水山山頂からは、水平線上に壱岐と沖ノ島が。
博多(志賀島)~壱岐~対馬、宗像~沖ノ島~対馬はともに古代からの重要な大陸航路でした。
水平線上に浮かぶこれらの島影を、2000年くらい前の対馬人も見ていたかもしれません。

拡大写真。山ばかりの対馬とは対照的に、壱岐は平坦な島です。

清水山の尾根に沿って、豊臣秀吉が築かせた戦国時代の山城・清水山城の遺構が残り、国の史跡に指定されています。
天下人に登りつめた秀吉の野望とそのはかなさを感じさせる、400年以上前の「兵(つわもの)どもが夢の跡」です。
エヌの世界 > トレッキング > 万葉の峰 有明山

清水山城・三の丸から見た厳原港と厳原町中心部。
写真中央左の白い建物が対馬市交流センター、その右の瓦屋根の建物が「観光情報館ふれあい処つしま」です。
いちばん左は、建設中の東横INN。
来年2017年3月30日開業予定で、約250室。