浅茅湾

韓国と壱岐が見えた日、変わらないもの、変わっていくもの

2021/07/13トレッキング

 こんにちは、局長Nです。

 観光案内所へのお問合せで困る質問の代表的なものとして、

「ヒトツバタゴはいつ咲きますか?」

(※モクセイ科。対馬北部の鰐浦(わにうら)は国内最大の自生地)

「韓国はいつ行けば見えますか?」

 というものがあります。

 前者は通常4月下旬から5月中旬ころ、後者は秋・冬の空気が澄む日、という回答になるのですが、なにしろ自然が相手なので、一筋縄ではいきません。

 ヒトツバタゴは表の年(木全体が真っ白に染まる)と裏の年(花自体が少ない)があり、開花の時期も変動し、韓国も曇ってても(梅雨時でも)見える日もあれば、快晴でも見えない日もあります。

 ただ、朝から明らかに空気が澄んでいて、「こりゃ、韓国見えるな」と予測できる日もあります。

 そして昨日、11/2(水)がそんな日でした。

 登山ルート確認のために登った有明山から韓国と、お隣の島・壱岐、海の正倉院・沖ノ島が見えたので、ご報告です。

有明山山頂近く

 写真は、久々登場の砲台担当S(後ろ)と、最近山歩きに目覚め、先日(10/19)は白嶽~上見坂縦走ルートを、その後プライベートで白嶽に登り、この日は上見坂~有明山8.8kmコースに挑んだ会計担当K(前)です。

 山に登るイメージがまったくなかったKですが、人生何が起こるかわかりませんね(-_-;)

有明山から韓国を望む

 雲ひとつ無い秋晴れの有明山山頂から、白嶽の山並みと、水平線上に韓国(巨済島?)が見えました。

韓国拡大写真

 拡大写真。わかりますかね?

清水山から壱岐を望む

 清水山山頂からは、水平線上に壱岐と沖ノ島が。

 博多(志賀島)~壱岐~対馬、宗像~沖ノ島~対馬はともに古代からの重要な大陸航路でした。

 水平線上に浮かぶこれらの島影を、2000年くらい前の対馬人も見ていたかもしれません。

壱岐拡大写真

 拡大写真。山ばかりの対馬とは対照的に、壱岐は平坦な島です。

清水山城

 清水山の尾根に沿って、豊臣秀吉が築かせた戦国時代の山城・清水山城の遺構が残り、国の史跡に指定されています。

 天下人に登りつめた秀吉の野望とそのはかなさを感じさせる、400年以上前の「兵(つわもの)どもが夢の跡」です。

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清水山城三の丸から厳原港を望む

 清水山城・三の丸から見た厳原港と厳原町中心部。

 写真中央左の白い建物が対馬市交流センター、その右の瓦屋根の建物が「観光情報館ふれあい処つしま」です。

 いちばん左は、建設中の東横INN。

 来年2017年3月30日開業予定で、約250室。