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写真集「対馬の植物」(國分英俊/國分愛子)の発売について

2021/07/13対馬の自然

 こんにちは、局長Nです。

 国境の島・対馬は、魏志倭人伝以来、2000年近い悠久の歴史を誇る島です。

 と同時に、ツシマヤマネコなどの大陸系の動植物が生息し、野鳥の渡りの十字路であるなど、雄大な自然にも恵まれています。

 で!

 その対馬の自然(植物)を知る最適の写真集「対馬の植物」が発行されました!!

 著者は、國分英俊さん(対馬で植物といえばこの人)と、國分さんと常に一緒に野山を歩き、たくさんの写真を撮影してきた夫人の愛子さん。

 デジタルカメラで撮影を始めた17年前からの膨大な写真データをもとに、フルカラー363ページという大ボリューム。

(それ以前にフィルムカメラの約30年分の写真があるようなのですが、さすがにスキャンや分類が大変なので、デジタルのみ)

 1ページに2種掲載で、708種の植物が季節ごとに紹介されています。

 「対馬の自然」(浦田明夫/國分英俊、1999年発行)以来、19年ぶりの本格的かつ対馬の植物入門者にもわかりやすい写真集です。

 カバーを外してみると、中も素敵でした(^^)

 個人的な話ですが、國分先生は私の厳原中学校時代の理科の恩師で、成人してからもあちこちの野山に連れて行っていただき、今も家族ぐるみでお世話になっています。

 写真集を見ると、「あっ、これは、あの時の!」と懐かしく感じつつ、初めて見る植物もあり、対馬の植物の多様性に驚きます。

 その一方、本書でも強く指摘されていますが、シカ・イノシシなどの獣害による自生地の荒廃、環境の変化、植物の絶滅などの問題も発生しています。

巻頭の、

「獣害により消えてしまった植物、消えつつある植物もあり、また、これまで撮りためてきた植物写真をこのまま埋もれさせてしまうというのは忍びなく、家内、友人の勧めもあって写真集にして後世に残し、あわよくば対馬の自然についての理解が深まり回復に繋げていくことができればと思い、本写真集をつくることにしました」

「野外に持ち出して活用してください」

 という國分先生の想いをくみ、外で使い倒そうと思います(^^;)

 当協会のほか、大西書店(対馬市厳原町)、よこまち屋(〃)、都堂書店(対馬市峰町)などで販売予定・販売中です。

 ちなみに販売価格は2,700円(税込)です。

 フルカラー、この内容・ボリュームでこの低価格はないですよっ!(殴)

対馬の自然
 著 者: 國分英俊・國分愛子
 発行日: 2018年3月10日
 著 者: 國分英俊・國分愛子
 発 行: 株式会社あるむ (名古屋市)
 サイズ: A5
 定 価: 2,500円+税

おまけ

 もう10年以上前、國分先生+対馬野生生物保護センター+私で作った対馬の植物紹介サイトです。

 こちらでも國分先生の鮮明な写真を楽しめます(^^)